UQコミュニケーションズ、近畿地方で5G基地局を開設

KDDIの連結子会社であるUQ Communicationsは近畿地方で第5世代移動通信システム(5G)の基地局を開設したことが分かった。

総務省(Ministry of Internal Affairs and Communications：MIC)が運用する電波利用ホームページで確認できる。

UQ Communicationsは2022年10月5日付けで総務省の近畿総合通信局の管区内を対象とする広帯域移動無線アクセス(BWA)の周波数を使用した5Gの基地局の包括免許を取得していた。

包括免許に基づく基地局の運用開始の期限は2023年3月31日であるため、2023年3月31日までに少なくとも1局は基地局を開設することが確定していたが、2023年1月下旬までに1局を開設した。

UQ Communicationsとしては近畿総合通信局の管区内では初めて5Gの基地局を開設しており、基地局の設置場所は大阪府大阪市中央区となっている。

帯域幅は30MHz幅で運用する。

UQ CommunicationsはBWAの周波数である2.5GHz帯で50MHz幅の割当を受けている。

2.5GHz帯では事実上の第4世代移動通信システム(4G)のLTE方式を導入しており、WiMAX 2+として展開しているが、30MHz幅ではLTE方式を停波して5GのNR方式を順次導入することになった。

LTE方式は20MHz幅で維持することになる。

なお、バンド番号はLTE方式がBand 41、NR方式がFR1のn41である。

1搬送波あたりの帯域幅はLTE方式で最大20MHz幅となるが、NR方式のFR1では最大100MHz幅で、30MHz幅でも運用できる。

そのため、LTE方式は10MHz幅、20MHz幅、20MHz幅の3搬送波で運用しているが、10MHz幅と20MHz幅の搬送波をNR方式に切り替え、NR方式では30MHz幅の1搬送波として運用することが確定している。

近畿総合通信局の管区内では2023年3月末までに京都府、大阪府、兵庫県の一部で5Gを順次導入する計画である。

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