ビザ免除のウズベキスタン、外国人観光客向けSIMカードを発売へ

ウズベキスタンの移動体通信事業者(MNO)でUZMOBILEブランドを展開するUzbektelecomは外国人観光客向けプリペイドSIMカードを発売すると発表した。

観光目的で訪れる短期滞在の外国人旅行者をターゲットとしたプリペイドSIMカードである。

ウズベキスタンでは従来より外国人でもSIMカードを購入できたが、外国人に対するSIMカードの販売には条件が設定されており、特定の直営店で本人確認書類に加えて外国人滞在証明証を提示する必要がある。

このような背景があり、外国人旅行者に対しては第三者の名義で登録されたプリペイドSIMカードを販売、ガイドが外国人観光客に代わりにプリペイドSIMカードを購入するなどの事例が見られた。

外国人観光客向けプリペイドSIMカードは本人確認書類のみで購入可能で、本人確認書類は旅券で問題ない。

便利で手頃に使える料金プランとなる予定で、特別な外国人観光客向け料金の開発に取り組んでいると案内している。

空港、駅、人気の観光地で販売する予定で、プリペイドSIMカードの販売のほかに、携帯電話やモバイル無線LANルータのレンタルサービスも提供を開始する。

具体的な外国人観光客向けプリペイドSIMカードの発売日は改めて発表するという。

なお、Uzbektelecomはウズベキスタンの政府機関で電気通信分野などを司る情報技術・通信開発省(Ministry for Development of Information Technologies and Communications：MITC)の傘下である。

外国人観光客の誘致に関する大統領令を公布するなど、ウズベキスタン政府は外国人観光客の誘致を本格化しており、Uzbektelecomはウズベキスタン政府の政策に沿って外国人観光客向けプリペイドSIMカードを提供することになる。

ウズベキスタン国家観光発展委員会(State Committee for Tourism Development of the Republic of Uzbekistan)はプリペイドSIMカードの購入に係る手続きを簡素化し、外国人観光客の利便性を向上するとアピールしている。

ウズベキスタン政府は外国人観光客を誘致する一環で、2018年2月10日より39ヶ国の国民に対して観光査証の取得に係る手続きを簡素化し、また日本を含めた7ヶ国の国民に対しては観光査証の取得を免除した。

外国人観光客向けプリペイドSIMカードの提供により、外国人観光客の利便性を向上するだけではなく、不正なSIMカードの流通の防止にも貢献すると思われる。

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