Foxconn傘下のFIH Mobile、2017年通年は赤字に
- 2018年04月08日
- 海外携帯電話
台湾のFoxconn Technology Group (鴻海科技集団)傘下のFIH Mobile (富智康集団)は2017年通年の業績を発表した。
2017年通年の連結売上高は前年比93.8%増の120億8,011万米ドル(約1兆2,920億円)、純損益は前年比485.7%減の5億2,539万4,000米ドル(約562億円)の赤字となった。
新事業への参入や投資拡大のほか、投資先企業の事業が伸び悩み、2017年通年は赤字転落し、赤字幅は過去最大を記録した。
FIH MobileはFoxconn Technology Groupの中核企業であるHon Hai Precision Industry (鴻海精密工業)が全額出資子会社のFoxconn (Far East)を通じて所有しており、2017年6月30日時点のFoxconn (Far East)によるFIH Mobileへの出資比率は約63.63%である。
2017年通年は5大顧客のうちの1社がFoxconn Technology Group傘下のSHARPであることが明らかにされている。
FIH Mobileは一部の国と地域でSHARPブランドやInFocusブランドのスマートフォンを含めた携帯電話を展開しているが、ほかに複数の携帯電話ブランドに投資している。
これまで中国のMeitu (美図)やフィンランドのHMD globalに投資しているが、2017年6月には米国のEssential Productsに300万米ドル(約3億2,086万円)を投資し、Essential Productsの発行済株式の0.25%を保有するほか、Essential ProductsとODM提携契約を締結してEssential Productsが展開するスマートフォンの設計や製造を担う。
米国のNextbit Systemsには300万米ドルを投資していたが、Nextbit Systemsは2017年1月に米国のRazerによって買収されており、それに伴いFIH Mobileは400万米ドル(約4億2,781万円)に相当するRazerの株式を取得している。
Nokiaブランドの携帯電話を展開するフィンランドのHMD globalには2016年に250万米ドル(約2億6,738万円)を投資したが、HMD globalは2017年に営業拠点を39の国と地域で50ヶ所まで拡大した。
宿泊施設の利用者向けにスマートフォンのレンタルサービスを展開するhandyの運営を担うMango International Groupには追加出資しており、経済的持分は2016年末時点の12.5%から15.69%と上昇し、議決権持分は2017年末時点で33.33%と変わりない。
なお、FIH MobileとSHARPの協業については、SHARPが設計したスマートフォンをFIH Mobileの子会社が保有する工場で製造するほか、SHARPとFIH Mobileが共同開発したスマートフォンを販売、FIH Mobileが開発したスマートフォンをSHARPブランドで販売するなどの取り組みを実施している。
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