サムスン電子、中国・恵州のスマホ工場で人員削減へ
- 2019年06月10日
- 海外携帯電話
韓国のSamsung Electronics (サムスン電子)は中国の広東省恵州市にあるスマートフォンの製造工場で製造規模を縮小する見通しであることが中国メディアの報道で分かった。
Samsung Electronicsは子会社で中国のSamsung Electronics Huizhou (恵州三星電子)を通じて恵州市の製造工場を運営しており、Samsung Electronics Huizhouは希望退職者の募集を開始したと伝えられている。
希望退職者の応募は2019年6月14日まで受け付けるという。
Samsung Electronics Huizhouでは人員削減に着手したことで、将来的な製造工場の閉鎖も視野に入れてスマートフォンの製造規模を縮小するとの見方が強い。
なお、2019年3月からは従業員の新規採用を中断しており、閉鎖または製造規模を縮小するとの予測は出ていた模様である。
これまで、Samsung Electronicsは中国で複数の製造工場を運営しており、Samsung Electronics Huizhouのほかに広東省深圳市ではShenzhen Samsung Electronics Telecommunication (深圳三星電子通信)、天津市ではTianjin Samsung Telecom Technology (天津三星通信技術)を通じてスマートフォンを製造してきた。
しかし、Shenzhen Samsung Electronics Telecommunicationでは2017年4月に、Tianjin Samsung Telecom Technologyでは2018年12月にスマートフォンの製造を終了しており、Samsung Electronicsが中国国内で保有するスマートフォンの製造工場としてはSamsung Electronics Huizhouが最後となった。
Samsung Electronics Huizhouは1992年12月に設立された企業で、2006年よりスマートフォンを含めた携帯端末を製造し、2017年にはSamsung Electronicsの携帯端末の製造台数のうち17%を占める6,257万台の携帯端末を製造した実績がある。
しかし、Samsung Electronicsは中国におけるスマートフォンの販売不振および製造コストの上昇を受けて、中国では製造規模を大幅に縮小している。
Samsung Electronicsはベトナムやインドで製造規模を拡大しており、特にベトナムがSamsung Electronicsにとって中核的な製造拠点となっている。
ベトナムではSamsung Electronics Viet NamおよびSamsung Electronics Viet Nam Thai Nguyenを通じてスマートフォンを製造しており、近い将来に中国ではスマートフォンの製造から撤退し、Samsung Electronics Huizhouの製造機能をSamsung Electronics Viet NamまたはSamsung Electronics Viet Nam Thai Nguyenに移転させる可能性もある。
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