ZTEが5G整備に関するEUの勧告を歓迎
- 2020年02月11日
- 海外携帯電話
中国のZTE (中興通訊)は欧州連合(European Union:EU)の執行機関である欧州委員会(European Commission:EC)が発表した第5世代移動通信システム(5G)の展開に関連する懸念に対処するための勧告を歓迎すると発表した。
ZTEはセキュリティの評価がより透明で証拠に基づいた方法に繋がると考えているため、欧州委員会の勧告を歓迎するとともに、高く評価しているという。
サイバーセキュリティはZTEにとって最優先事項であり、安全で信頼できる5Gネットワークの構築に取り組むと表明している。
顧客、規制当局、その他の関心がある第三者がZTEの機器で独立したセキュリティの評価と監査が行える体制も整備する。
なお、欧州委員会は2019年3月にも勧告を発表したが、2020年1月には5Gのセキュリティに関する欧州連合のツールボックスとして新たな勧告を発表し、欧州連合の加盟国は勧告に従って対処するよう求めている。
勧告では移動体通信事業者(MNO)はセキュリティ要件を強化するほか、通信設備のベンダを様々な観点から評価を実施して、リスクが高いベンダは中核的な通信設備からは除外するなどの制限を適用するよう要求した。
また、通信設備の調達は単一のベンダに頼るのではなく、マルチベンダ体制を採ることも盛り込まれている。
リスクが高いベンダに関して特定の国や企業の名指しこそ避けているが、一部の政府が中国企業に対する懸念を指摘している状況で、中国企業、特にZTEやHuawei Technologies (華為技術)を念頭に置いた措置であることは明らかである。
欧州委員会としては中国企業を含めて特定の国や企業の完全な排除は行わず、ZTEに事業の機会が与えられたことから、ZTEは欧州委員会の勧告を歓迎する声明を発出したと思われる。
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