香港特別行政区のSmarTone、5G機器ベンダにEricssonを選定
- 2020年03月20日
- 海外携帯電話
香港特別行政区の移動体通信事業者(MNO)であるSmarTone Mobile Communications (数碼通電訊)は第5世代移動通信システム(5G)の通信機器ベンダとしてスウェーデンのEricssonを選定したことが分かった。
EricssonがSmarTone Mobile Communicationsより5Gの通信機器ベンダとして選定されたことを明らかにしている。
第4世代移動通信システム(4G)のLTE方式ではSmarTone Mobile Communicationsが選定した唯一の通信機器ベンダがEricssonであるため、5GのNR方式でもEricssonが選定されることはほぼ確定していたが、Ericssonは正式に選定されたと発表した。
SmarTone Mobile CommunicationsとEricssonはSmarTone Mobile Communicationsが設立された1992年より移動体通信事業で協力しており、28年間にわたる協力関係をさらに延長する。
EricssonのNR方式に対応した通信機器にはLTE方式とNR方式の間で周波数を動的に共有するダイナミックスペクトラムシェアリング(DSS)を実装しており、Ericssonの通信機器を採用するSmarTone Mobile Communicationsは香港の移動体通信事業者として初めてDSSを導入することになるという。
SmarTone Mobile CommunicationsはNR方式向けの周波数として28GHz帯の400MHz幅と3.5GHz帯の70MHz幅を保有している。
なお、3.5GHz帯の70MHz幅のうち50MHz幅は一部のエリアを除いて屋内と屋外の両方で利用できるが、20MHz幅は屋内専用となる。
NR方式向けに取得した周波数のほかに、LTE方式で利用する2.6GHz帯、2.1GHz帯、1.8GHz帯、900MHz帯でも早期にNR方式を導入する方針を示しており、DSSを適用する可能性が高い。
香港特別行政区では周波数の有効期限の都合から2020年4月1日より制度上は5Gサービスを商用化できる。
一部の香港特別行政区の移動体通信事業者は2020年4月1日に5Gサービスを商用化する計画を発表しているが、SmarTone Mobile Communicationsは5Gサービスを商用化する具体的な時期は明らかにしていない。
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