UQコミュニケーションズ、旧WiMAXサービスを終了
- 2020年04月01日
- KDDI-総合
KDDIの連結子会社であるUQ Communicationsは旧WiMAXサービスの提供を終了した。
UQ CommunicationsはUQ WiMAXにおいて2009年2月26日よりIEEE 802.16eに準拠したMobile WiMAXによるWiMAXサービス(以下、旧WiMAXサービス)の試験サービスを開始し、2009年7月1日より正式サービスを提供してきた。
試験サービスの期間を含めると11年以上にわたり提供してきた旧WiMAXサービスであるが、UQ Communicationsは2020年3月31日をもって旧WiMAXサービスの提供を終えた。
UQ Communicationsは2013年10月31日にLTE (TDD)方式と高い互換性を確保したWiMAX Release 2.1 Additional Elements方式(WiMAX R2.1 AE方式)に準拠したWiMAX 2+サービスも導入しており、旧WiMAXサービスの終了後はWiMAX 2+サービスに注力する。
旧WiMAXサービスおよびWiMAX 2+サービスはいずれも広帯域移動無線アクセス(Broadband Wireless Access:BWA)システムで、周波数は2.5GHz帯を使用している。
当初、旧WiMAXサービスでは2595~2625MHzの30MHz幅を使用し、WiMAX 2+サービスは追加割当分の2625~2645MHzの20MHz幅を使用してきたが、2015年2月12日より旧WiMAXサービスで使用していた2605~2625MHzの20MHz幅をWiMAX 2+サービスへの転用を開始しており、2015年11月上旬までに転用を完了した。
旧WiMAXサービスの終了に伴い、残りの2595~2605MHzの10MHz幅も旧WiMAXサービスからWiMAX 2+サービスに転用できるため、WiMAX 2+サービスでは2595~2645MHzの50MHz幅を使用して通信速度のさらなる高速化が期待できる。
なお、WiMAX 2+サービスは2020年3月31日時点では20MHz幅の2搬送波を運用するため、下りはキャリアアグリゲーション(CA)に加えて2搬送波で256QAMおよび4×4 MIMOを実装し、通信速度は下り最大558Mbpsとなっている。
旧WiMAXサービスの停波後は10MHz幅の1搬送波を追加できるため、CAを高度化した3コンポーネント・キャリア・キャリアアグリゲーション(3CC CA)に加えて3搬送波で256QAMおよび4×4 MIMOを適用すれば、通信速度は下り最大698Mbpsに達すると思われる。
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