ドイツのTelekom Deutschland、2021年夏に3Gサービスを終了

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ドイツのDeutsche Telekomの完全子会社で同国の移動体通信事業者(MNO)であるTelekom Deutschlandは第3世代移動通信システム(3G)を2021年夏に終了すると発表した。

Telekom DeutschlandはW-CDMA方式に準拠した3Gサービスを提供しているが、2021年6月30日より3Gネットワークの停波を開始するという。

3Gネットワークの停波を完了する時期までは公表していないが、2021年夏に旧方式の3G技術を引退させると説明しており、これに伴い3Gサービスの提供を終了することになる。

Telekom Deutschlandは2004年1月15日に3Gサービスを商用化したため、3Gサービスは提供の開始から約17年半で役目を終える。

W-CDMA方式は2.1GHz帯の周波数で運用しているが、W-CDMA方式の運用を終了後は2.1GHz帯を第4世代移動通信システム(4G)のLTE方式および第5世代移動通信システム(5G)のNR方式に順次転用する計画である。

そのため、3Gサービスの終了に伴いネットワークをさらに改善できると説明している。

なお、Telekom DeutschlandはW-CDMA方式より先に第2世代移動通信システム(2G)のGSM方式を導入および運用しているが、W-CDMA方式の運用を終了後もGSM方式は運用を継続することが決まっている。

Telekom DeutschlandはLTE方式に準拠した4GサービスおよびNR方式に準拠した5Gサービスも提供しているため、W-CDMA方式の運用を終了後はGSM方式、LTE方式、NR方式を運用することになる。

LTE方式およびNR方式に対応していない携帯端末の場合、W-CDMA方式の運用の終了に伴い音声通話やデータ通信の品質が低下することが予想されるため、Telekom DeutschlandとしてはLTE方式で音声通話を実現するVoLTE (Voice over LTE)に対応した携帯端末に切り替えるよう推奨している。

LTE方式では高速なデータ通信を実現し、VoLTEでは高音質な音声通話を実現するほか、4Gサービスはすべての料金プランで利用できる。

Telekom Deutschlandが提供するSIMカードのうち2004年までに提供したSIMカードは4Gサービスに対応していない場合があり、SIMカードの交換が必要であれば無料で交換が可能である。

Telekom Deutschland