ノルウェーのTelenorがパキスタンから撤退へ、Telenor Pakistanを売却
- 2023年12月18日
- 海外携帯電話
ノルウェーのTelenorは同社の完全子会社でパキスタンの移動体通信事業者(MNO)であるTelenor Pakistanを売却すると発表した。
Telenor Pakistanの株式の全部をアラブ首長国連邦(UAE)のEmirates Telecommunications Group Companyの連結子会社でパキスタンのPakistan Telecommunication Companyに売却する。
Telenorは2022年7月にパキスタンの携帯通信事業を見直すことを発表しており、Telenor Pakistanを売却する方向で検討を進めてきた。
最終的にTelenor Pakistanを売却することで決定した。
関連する規制当局による承認の取得を前提として2024年中にTelenor Pakistanの売却を完了する予定である。
Telenor Pakistanは加入件数が約4,500万件で、当面は携帯通信事業を継続する。
なお、Emirates Telecommunications Group CompanyはPakistan Telecommunication Companyの株式の23.4%を保有しており、過半に達していないが、議決権の58%を保有するほか、取締役および主要な経営陣の過半を任命する権利を保有するため、Emirates Telecommunications Group CompanyはPakistan Telecommunication Companyを連結子会社として扱う。
Pakistan Telecommunication Companyは完全子会社でパキスタンの移動体通信事業者であるPak Telecom Mobileを通じて携帯通信事業を行う。
Pak Telecom MobileはUfoneとして携帯通信事業を展開しており、加入件数は約2,500万件となっている。
Pakistan Telecommunication Companyはパキスタンで2社の移動体通信事業者を所有することになり、加入件数は合計で7,000万件に達する見込みである。
2社の移動体通信事業者を運営することは効率的ではないため、将来的にPak Telecom MobileとTelenor Pakistanの統合を検討すると思われる。
Telenorとしてはパキスタンから撤退することになり、アジアでは携帯通信事業はタイ、マレーシア、バングラデシュで継続する。
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