ジョージア当局が異例の公式声明、Silknetは高品質な5Gは実装不可と主張
- 2023年12月25日
- 海外携帯電話
ジョージアの政府機関で電気通信分野の規制を司るジョージア国家通信委員会(Georgian National Communications Commission:ComCom)は同国の移動体通信事業者(MNO)であるSilknetが商用化した第5世代移動通信システム(5G)に関して公式声明を発表した。
5G向け周波数のライセンスを保有していないSilknetが高品質で効果的な5Gを実装することはできないと主張している。
5Gの特徴を生かすためには適切な帯域幅の周波数を利用する必要があるが、Silknetは数年前に割当を受けた旧世代向けの周波数で5Gを導入したため、加入者の携帯端末に5Gと表示しても旧世代と大きな違いは得られないという。
Silknetは2023年12月15日に5Gを商用化しており、ジョージアの首都・トビリシ市の一部で5Gを利用できる。
ジョージアで最初に5Gを商用化した移動体通信事業者となった。
しかし、5Gの導入までにジョージア国家通信委員会と対立しており、依然として対立を解消できていない。
ジョージアではジョージア国家通信委員会が2023年8月に同国で初めて5G向け周波数を割当する周波数オークションを開催した。
Silknetおよびジョージアの移動体通信事業者であるMagtiComは周波数の割当の条件として付された義務に反対して周波数オークションに参加することを拒否したため、最終的にジョージアの移動体通信事業者であるCellfie Mobileが唯一の参加者となった。
ジョージア国家通信委員会は新技術の実装を歓迎および促進するとともに、継続的に適切な条件の設定に取り組み、5G向け周波数オークションでは移動体通信事業者の要求を満たしたという。
Cellfie Mobile以外の移動体通信事業者に高品質の5Gを完全に実装する本当の機会を与えられない事実に失望を繰り返し表明すると強調している。
ジョージア国家通信委員会としては5G向け周波数を取得したうえで5Gを導入するよう求めているため、Silknetの5Gに関して異例の公式声明を発表することになった。
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