経営破綻のGigasetがVTech Holdingsに事業譲渡、ドイツ製スマホなど展開
- 2024年04月09日
- Android関連
香港特別行政区を拠点とする英領バミューダのVTech Holdings (偉易達集団)はドイツのGigasetの完全子会社で同国のGigaset Communicationsから事業を取得した。
VTech Holdingsは同社の完全子会社でドイツのGigaset Technologiesを通じて2,100万ユーロ(約34億5,394万円)でGigaset Communicationsの資産を取得したと案内している。
なお、Gigaset Technologiesは旧社名がSnom Solutionsで、Gigaset Communicationsの資産の取得に合わせて社名を変更することになった。
GigasetおよびGigaset Communicationsは2023年9月19日に破産手続きの開始の申請を決定しており、事業譲渡を含む再建策を模索してきた。
VTech HoldingsとGigaset Communicationsは2024年1月24日に資産売買契約の締結を発表しており、当初は2024年4月2日に取引を完了する予定と案内していたが、最終的には2024年4月5日に取引を完了した。
Gigaset TechnologiesがGigaset Communicationsから取得した資産にはコードレス電話機事業、法人向け電話ソリューション事業、スマートフォンを含む携帯端末事業、ドイツのノルトライン・ヴェストファーレン州のボホルト市に所在する製造施設が含まれる。
いずれも2024年4月5日以降はGigaset Technologiesが事業会社として運営する。
Gigaset Communicationsが展開したスマートホーム事業は取引の完了前に終了しており、取引の対象ではない。
ボホルト市に所在する製造施設では当初よりコードレス電話機を製造してきたが、2,018年からはスマートフォンの製造も開始しており、ドイツ製のスマートフォンとして展開してきた。
VTech Holdingsは取引の完了に伴い家庭向けコードレス電話機で主導的な地位を強化するとともに、販路や製品のラインナップを拡大できるため、VTech Holdingsの既存事業を補完できると強調している。
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