タイのJas Mobile Broadbandが900MHz帯のライセンス料を支払えず、新規参入の権利を剥奪へ

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タイのJasmine Internationalの子会社であるJas Mobile Broadband (JASMBB)は900MHz帯のライセンス料を支払わなかったことがタイメディアの報道で分かった。

Jas Mobile Broadbandは2015年12月にタイの政府機関で電気通信事業などを管轄するNational Broadcasting Telecommunications Commission (以下、NBTC)が実施した900MHz帯の周波数オークションで落札し、周波数の獲得に成功するとともに移動体通信事業への新規参入が決まった。

900MHz帯の10MHz幅*2を756億5,400万タイバーツで落札し、正式に落札者として承認されたことで、2016年3月21日の16時30分(タイ標準時)までに1度目の支払いと金融機関から今後の支払い能力を証明する資料の提出が必要となっていた。

落札額や周波数オークションの手数料は4回の分割払いとなり、1度目が2016年3月21日の16時30分(同)まで、2度目が2017年、3度目が2018年、4度目が2019年と設定していたが、Jas Mobile Broadbandは1度目の支払いに失敗したことで900MHz帯の落札は無効となる可能性が高い。

900MHz帯の落札が無効となればJas Mobile Broadbandの新規参入は消滅し、4ヶ月以内に再び周波数オークションを実施して割り当てることになる。

Jas Mobile Broadbandが新規参入に失敗した場合、NBTCはJas Mobile Broadbandが保証金として支払った644万タイバーツを没収、周波数オークションの手数料の支払いをJas Mobile Broadbandに命じることになる見通し。

これまでにNBTCはJas Mobile Broadbandがライセンス料の支払いに失敗すれば、Jasmine Internationalの子会社であるTriple T Internetの固定通信のライセンスを剥奪する可能性も示唆しており、今後のNBTCの判断に注目が集まるところである。

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