南スーダンの携帯電話事業者Zain South Sudanが事業規模を縮小

Zainブランドを持つクウェートのMobile Telecommunications Companyの全額出資子会社で南スーダンの移動体通信事業者であるSouth Sudanese Mobile Telephone Companyは事業規模を縮小したことが外国メディアの報道で分かった。

南スーダンは経済危機や内戦で極めて厳しい状況にあり、特に経済危機は南スーダンに進出する外資企業に大きな打撃を与えている。

South Sudanese Mobile Telephone Companyは人件費削減のために人員削減のほか外国人従業員を南スーダン人に切り替え、主要都市以外ではサービスを停止して収益が見込める主要都市に限定してサービスを提供するなど、事業規模を縮小している。

南スーダンから撤退するのではなく企業として存続することが重要としており、また南スーダンの現状では大規模な投資も見込めないため、事業規模の縮小により経済危機を乗り越える方針である。

なお、南スーダンでは南アフリカのMTN Group傘下で南スーダンの移動体通信事業者であるMTN South Sudanも事業規模を縮小したことが判明している。

South Sudanese Mobile Telephone Companyは2016年7月8日の夜に南スーダンの首都・ジュバで発生した戦闘で事務所が大砲やロケット推進式手榴弾による被害を受けており、南スーダンの不安定さが事業に大きな影響を及ぼしている。

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