タジキスタンの携帯電話事業者Beeline Tajikistanがロシアへの国際電話を値上げ
- 2017年01月15日
- 海外携帯電話
オランダのVimpelCom Ltd.の子会社でタジキスタンの移動体通信事業者であるTacomはロシアへの国際電話を2017年1月20日から値上げすると発表した。
これまでロシアへの国際電話は付加価値税を含めてロシアの移動体通信事業者であるPJSC VimpelCom宛が1分あたり1タジキスタンソモニ(約14.7円)、PJSC VimpelCom以外宛が1分あたり1.1タジキスタンソモニ(約16.2円)に設定されていたが、2017年1月20日からは1分あたり1.2タジキスタンソモニ(約17.7円)に値上げする。
VimpelComグループはロシアで設立された企業で、2010年までロシアのモスクワに本社機能を置き、本社機能はオランダのアムステルダムに移転したが、移動体通信事業の最重要な市場はロシアであり、依然としてロシア企業とイメージを持たれることも多い。
このような背景があり、VimpelComグループのTacomはロシア向けには比較的低廉な料金で国際電話を提供し、特にPJSC VimpelCom向けには優遇してきたが、タジキスタン政府は不当廉売を禁止する独占禁止法に抵触しないよう料金の下限を設定し、タジキスタン政府からの指示に従い値上げを実施することになる。
なお、TacomはPJSC VimpelComと同様にブランド名はBeelineとして展開する。
タジキスタンは公用語からロシア語を削除し、ロシア風の名前を禁止するなどタジキスタン愛国主義および脱ロシアを推進している。
ロシアよりも国際電話の料金が安い国も多いが、タジキスタン政府による指示でロシア向け国際電話の料金を値上げした背景には脱ロシアの政策が影響した可能性もある。
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