au MOTOROLA PHOTON ISW11M レビュー

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au NAGOYAでモトローラ・モビリティ製のスマートフォン「au MOTOROLA PHOTON ISW11M (以下、ISW11M)」を触ったので、簡単にレビューを書いておく。
ISW11MはMOTOROLA PHOTON 4Gをベースとした端末である。
筺体サイズは大きくてズッシリ感がある。
ナビゲーションキーはタッチセンサ方式となっている。
左からメニューキー、ホームキー、クリアキー、サーチキーとなっている。
ナビゲーションキーの反応は悪くはないが、モトローラ・モビリティ製端末独特の感じである。
表現が難しいところであるが、サクッと反応する感じではなくモヤッと反応する感じである。
画面ロック解除画面のUIは他のモトローラ・モビリティ製のスマートフォンと同じ。

ホーム画面はモトローラの独自UIを採用している。

設定項目にKickstandの有効化という項目がある。
これをONにするとKickstandを開いた時にホーム画面が横画面表示となる。

ホーム画面の横画面表示がこんな感じ。

タッチパネルはマルチタッチに対応している。
最大で2点まで同時に検知した。
某モトローラ・モビリティ製端末のように、ゴニョゴニョすれば同時検知点数を増やせるかもしれない。
タッチパネルの感度はまずまず良好であるが、現在使っている端末によってはそう感じない場合もありそうである。
精度等は特に問題は無かったので、普通に使う上では大きな不満は出ないと思われる。
ただ、液晶がPenTile配列であるため、細かい文字等で違和感を感じることがしばしばあった。
アンテナアイコンや電池アイコンはPenTile配列が目立ちやすく、個人的には非常に気になってしまった。
PenTile配列であるせいか、発色に関しても違和感を感じることがあった。
ディスプレイの輝度は低輝度に設定しても明るかった。

標準ブラウザを操作してみた。
マルチタッチやスクロールの操作は概ねスムーズだった。
標準ブラウザのユーザーエージェントは下記の通り。
読み込み速度も速いので、ブラウジングは快適に楽しめそうである。
Mozilla/5.0 (Linux; U; Android 2.3.4; ja-jp; ISW11M Build/4.5.1A-1_KDI-92_LE-24) AppleWebKit/533.1 (KHTML, like Gecko) Version/4.0 Mobile Safari/533.1

内部ストレージはこんな感じ。

複数のベンチマークアプリで性能測定を行ってみた。
使用したアプリはAntutu Benchmark、Linpack for Android、NenaMark1、NenaMark2、Quadrant Standard Editionの4種類。
Antutu Benchmarkのトータルスコアは4694、Linpack for Androidのマルチスレッド処理では50.941～66.719、NenaMak1では49.70、NenaMak2では24.40、Quadrant Standard Editionでは2422だった。

Antutu Benchmarkの詳細なスコア。

Quadrant Standard Editionでのシステム情報。
ISW11MのFingerprintは下記の通り。
KDDI/MOI11/sunfire:2.3.4/4.5.1A-1_KDI-92_LE-24/28:user/release-keys
CPUの動作周波数は216～1000MHzである。
コードネームはsunfireとなっている。

個人的にはISW11Mで一番気にしていたのはSIM周りの仕様である。
ISW11MのベースであるMOTOROLA PHOTON 4GはW-CDMA/GSMに対応しており、SIMスロットも搭載している。
ハードウェア的にはISW11MとMOTOROLA PHOTON 4Gは同一のようで、ISW11MもSIMスロットを搭載しているようだ。
SIMスロットは無効化にしてあるとの事前情報を得ていたが、やはり自分の目で確かめてみたい。
設定項目等を見てみると、やはりSIMカードやW-CDMA/GSMに関する内容が残っていた。
SIMカードの管理というアプリが…

SIMカード上の連絡先を管理するアプリであるが、SIMカードが無効化されているのであれば使えないアプリかプリインストールされていることになる。

また、モバイルネットワーク設定の中に、ローミング設定の項目がある。

GSM/UMTS(W-CDMA)ローミングを選択することも可能となっていた。

GSM/UMTSを選択すると“SIMカードが見つかりません”と表示された。

SIMカードを入れたらどうなるのだろうかと思い、docomoのSIMカードを貸すので挿入してもらえないかとスタッフに頼んでみた。
スタッフは上の方にSIMを入れて良いか聞いてくれたみたいであるが、客のSIMを入れるのはNGとのことで確認することは出来なかった。
GSM/UMTSが使えないのであれば、使えない機能が設定項目に存在することになる。
これらの項目は製品版では削除されることになるのだろうか。
ハードウェアは米国で販売されているMOTOROLA PHOTON 4Gと同じなので、海外版ファームウェアを焼けば面白いことになりそうな気もしなくはない。
“W-CDMA/GSMとSIMカードが使えないPHOTON”が“W-CDMA/GSMとSIMカードが使えるPHOTON”になったりしたら面白いのになぁ、とか思ったり…
ハードウェア的に対応しているのであれば、IS11PTのようにW-CDMA/GSMローミングに対応させてもらいたかったところである。
今回レビューしたISW11Mの端末情報は下記の通り。
システムのバージョン：45.1.24.ISW11M.KDDI.en.JP
モデル番号：ISW11M
Androidバージョン：2.3.4
ベースバンドバージョン：N_02.28.15P
Webtopバージョン：WT-1.2.0-131_29
カーネルバージョン：2.6.32.9-00129-gd2042d5 w21120@zkr30lnxdroid20 #2
ビルド番号：4.5.1A-1_KDI-92_LE-24
PRLのバージョン：51

最後にMOTOROLA ATRIX 4Gとのツーショット。
MOTOROLA ATRIX 4GのサイズになれるとISW11Mがとても大きく感じる…

全体を通して動きは良好だったので、普通に使う上では特に大きな不満は出てこないと思われる。
WiMAX方式の通信に対応しており、高速通信やテザリングが可能なのもポイントが高い。
ただ、液晶がPenTile配列であることが本当に残念である。
カメラもフォーカスが微妙だったりと、あまり良くはなかったが..
ISW11Mと同じくPenTile配列の液晶を搭載したMOTOROLA ATRIX 4Gを使っていたが、慣れようと思っても気になってしまい、次はPenTile配列の端末は使いたくないという気持ちになっている。
動作面では良いだけに、ディスプレイは非常に惜しいと感じるところである。
逆にディスプレイさえ気にならなければ良い選択肢になると思うので、実際に購入を検討している場合は実際にディスプレイを確かめてから判断してもらいたい。
ISW11Mには多彩なオプション品が用意されるようで、それらの機器と合わせて楽しめることもISW11Mの大きな魅力の一つとなりそうである。
思い出したことがあれば、当記事に追記していく予定である。