KDDIが透明な携帯電話基地局用屋内アンテナとして可視光透過アンテナを商用導入

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KDDIは携帯電話基地局用の屋内向けアンテナとしては世界で初めて可視光透過アンテナをNIHON DENGYO KOSAKU (日本電業工作)と共同開発して2017年2月19日より商用導入を開始すると発表した。

可視光透過アンテナは従来の金属製アンテナではなくTDKが開発した透明導電性フィルムのAg-Stacked Filmを活用しており、透明なアンテナで露出面が目立たない。

これまで屋内天井に設置されたアンテナが目立つとして、最適な場所への設置が難しい場合があったが、可視光透過アンテナは美観や景観を損なわずに屋内エリアの品質向上が可能になるという。

800MHz帯および2.1GHz帯に対応した可視光透過アンテナと2.6GHz帯および3.5GHz帯に対応した可視光透過アンテナを用意しており、前者は対応周波数が800MHz帯と2.1GHz帯、可視光透過部分の大きさは85.0×297.0×1.5mm、質量は250.0g以下、主な設置場所は屋内天井、利得は0dBi以上、水平面指向性は無指向性、耐電力は2W、MIMO対応は2×2で、後者は対応周波数が2.6GHz帯と3.5GHz帯、可視光透過部分の大きさは約50.0×120.0x1.5mm、質量は200.0g以下、主な設置場所は屋内天井、利得は0dBi以上、水平面指向性は無指向性、耐電力は2W、MIMO対応は2×2となっている。

屋内の電波状況に合わせて最適な周波数のアンテナを設置するとのことである。

なお、可視光透過アンテナは2017年2月27日よりスペインのバルセロナで開催されるMobile World Congress 2017 (MWC 2017)においてNIHON DENGYO KOSAKUのブースに出展するという。

KDDI