インドのJioとサムスン電子がMWC 2017で新興市場最高のモバイルイノベーション賞を受賞
- 2017年03月02日
- 海外携帯電話
インドの携帯電話事業者であるReliance Jio Infocommおよび韓国のSamsung ElectronicsはMobile World Congress 2017 (MWC 2017)で新興市場最高のモバイルイノベーション賞を受賞したと発表した。
GSM Association (GSMA)はスペインのバルセロナでMobile World Congress 2017の開催に併せて、優れた移動体通信技術を適用した製品やサービスなどを表彰するGlobal Mobile Awards 2017 (GLOMO Awards 2017)を実施しており、Global Mobile Awards 2017におけるSocial & Economic Developmentのカテゴリにて、新興市場における最高のモバイルイノベーションを表彰するBest Mobile Innovation for Emerging MarketsにReliance Jio InfocommとSamsung Electronicsが選出された。
携帯電話事業に新規参入したReliance Jio Infocommは2016年に商用化しており、インド全土でLTEネットワークを新たに構築した。
LTE方式のみを採用するため、音声通話はすべてVoLTE (Voice over LTE)となり、新規にLTEネットワークのみを構築する事例は世界最大規模とされている。
インドの特殊な制度も影響しているが、Reliance Jio Infocommはすべてのテレコムサークルでライセンスを保有しており、全国的な携帯電話事業者としても注目を集めた。
ルーラルエリアでもLTEネットワークを構築しており、教育、健康、農業などあらゆる分野におけるデジタル化を促進し、デジタルデバイドの解消に貢献した。
さらに7ヶ月間近くは無料で携帯電話サービスを提供し、系列会社と協業して低廉なスマートフォンを投入するなど、インドの貧困層にも先進的な携帯電話サービスをもたらした。
ただ、90日を超える携帯電話サービスの無料化は規則違反であると競合他社からの反発があり、競合他社は値下げ競争などが影響して経営状況の悪化や統合および撤退が相次ぎ、公正な競争環境が攪乱されるなど、評価できない側面もある。
Samsung Electronicsは2012年にReliance Jio InfocommとLTEネットワーク機器独占供給契約を締結しており、Reliance Jio InfocommのLTEネットワークはSamsung Electronicsが構築を担当した。
基地局のみならずコア装置やVoLTEを含めたLTEサービスの提供に必要なトータルソリューションを提供しており、Reliance Jio Infocommとともに表彰された。
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