台湾の2G利用件数が30万件を下回る、中華電信が巻き取りに苦戦
- 2017年04月14日
- 海外携帯電話
台湾の政府機関で電気通信分野を管轄する国家通訊伝播委員会(National Communications Commission:NCC)はGSM方式による2Gサービスの利用件数を公表した。
台湾ではChunghwa Telecom (中華電信)、Taiwan Mobile (台湾大哥大)、Far EasTone Telecommunications (遠傳電信)の3社が2Gサービスを提供している。
2017年4月7日時点で2Gサービスの利用件数はChunghwa Telecomが200,196件、Taiwan Mobileが52,825件、Far EasTone Telecommunicationsが24,751件、合計は277,772件となった。
2Gサービスの利用件数は合計で30万件を下回り、2016年10月時点と比較して58.8%の水準まで減少した。
2Gサービスの利用件数における携帯電話事業者別の占有率はChunghwa Telecomが72.1%、Taiwan Mobileが19.0%、Far EasTone Telecommunicationsが8.9%となり、携帯電話サービスの加入件数が台湾最多のChunghwa Telecomが2Gサービスの利用件数も多い状況にある。
また、2Gサービスの利用件数は2016年10月時点と比較してChunghwa Telecomが63.9%、Taiwan Mobileが45.9%、Far EasTone Telecommunicationsが56.0%の水準であり、Taiwan Mobileは約半年で半数以上の巻き取りに成功した。
一方で、Chunghwa Telecomは2Gサービスの利用件数が最も多いことに加えて、2Gサービスの利用件数の減少比率は最も小幅に留まり、巻き取りに最も苦戦していることが分かる。
Chunghwa Telecom、Taiwan Mobile、Far EasTone TelecommunicationsがGSM方式で利用する周波数は2017年6月30日に利用権の満期を迎えるため、3社は通訊伝播基本法第9条に基づき2017年6月30日をもって2Gサービスを終える予定である。
スポンサーリンク
コメントを残す
コメントを投稿するにはログインしてください。