トルクメニスタン政府がMTS-Turkmenistanの携帯電話サービスを強制的に停止
- 2017年09月30日
- 海外携帯電話
ロシアのMobile TeleSystems (以下、MTS)は同社の全額出資子会社でトルクメニスタンの携帯電話事業者であるEconomy Society MTS-Turkmenistanが携帯電話サービスを停止したと発表した。
トルクメニスタン政府が所有するTurkmentelekomがEconomy Society MTS-Turkmenistanに対して国際通信、長距離通信、インターネットなどを切断したため、Economy Society MTS-Turkmenistanは2017年9月29日の0時(トルクメニスタン標準時)より携帯電話サービスを提供する能力を失い、Economy Society MTS-Turkmenistanの加入者および国際ローミングの利用者に携帯電話サービスを提供できない状況にある。
Economy Society MTS-TurkmenistanはTurkmentelekomによって携帯電話サービスの中断を強いられたと説明しており、実質的にトルクメニスタン政府が強制的に携帯電話サービスを停止させたことになる。
周波数の利用ライセンスは2018年7月26日まで保有しているが、トルクメニスタン政府やTurkmentelekomと周波数の利用許可などを交渉し、携帯電話サービスを再開できるよう努めるという。
2017年第2四半期末時点でEconomy Society MTS-Turkmenistanの加入件数は170万件で、2016会計年度の売上高は2億6,020万トルクメニスタンマナト(約84億8,260万円)、OIBDAは9,370万トルクメニスタンマナト(約30億5,465万円)となり、それぞれMobile TeleSystemsグループで1.15%と1.06%を占める。
Mobile TeleSystemsは過去にもトルクメニスタンの子会社がトルクメニスタン政府によって強制的に携帯電話サービスを停止、最終的に撤退に追い込まれたことがある。
なお、Turkmentelekomは同社の全額出資子会社でTMCELLブランドを展開するAltyn Asyrを通じて携帯電話サービスを提供している。
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