サムスン電子のベトナム工場が業績低下、スマホ不振が影響か
- 2019年03月17日
- Android関連
韓国のSamsung Electronics (サムスン電子)の完全子会社でベトナムのSamsung Electronics VietnamおよびSamsung Electronics Vietnam THAINGUYENの2018年通期の業績がベトナムメディアによって明らかにされた。
利益はSamsung Electronics Vietnamが前年比8.5%減の16億2,000万米ドル(約1,802億円)、Samsung Electronics Vietnam THAINGUYENが前年比30.6%減の18億6,000万米ドル(約2,069億円)、Samsung Electronics VietnamとSamsung Electronics Vietnam THAINGUYENの合計は前年比21.8%減の34億8,000万米ドル(約3,871億円)となり、いずれも前年比で減益を記録した。
Samsung Electronics VietnamおよびSamsung Electronics Vietnam THAINGUYENは業績が悪化したが、背景にはスマートフォン事業の不振があると思われる。
Samsung Electronicsはスマートフォンを製造する工場をベトナムに設置しており、Samsung Electronicsにとって国別のスマートフォンの製造規模はベトナムが最大となっている。
工場はベトナムの首都・ハノイ市近郊に位置するバクニン省とタイグエン省に位置し、バクニン省ではSamsung Electronics Vietnam、タイグエン省ではSamsung Electronics Vietnam THAINGUYENが工場を運営する。
Samsung Electronics VietnamおよびSamsung Electronics Vietnam THAINGUYENの工場ではスマートフォンを中心に製造しており、日本向けスマートフォンの製造も基本的にSamsung Electronicsが韓国の亀尾市で運営する工場からSamsung Electronics VietnamとSamsung Electronics Vietnam THAINGUYENのいずれかの工場に切り替えられた。
Samsung Electronicsは2018年通期のグローバルにおけるスマートフォンの出荷台数が前年比で減少し、スマートフォン事業は伸び悩んでいることが分かっている。
スマートフォン事業の不振から製造の需要が低下し、スマートフォンの製造の大部分を担うSamsung Electronics VietnamおよびSamsung Electronics Vietnam THAINGUYENの業績に影響を与えたと考えられる。
Samsung Electronics VietnamおよびSamsung Electronics Vietnam THAINGUYENはSamsung Electronicsが間接的に所有する完全子会社で、Samsung ElectronicsはシンガポールのSamsung Asiaを通じてSamsung Electronics VietnamおよびSamsung Electronics Vietnam THAINGUYENを保有する。
なお、スマートフォンの販売などはSamsung Electronicsが直接的に所有する完全子会社でベトナムのSamsung Vina Electronicsが担当している。
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