ギリシャのWind Hellasが2022年に3Gを終了へ
- 2021年07月27日
- 海外携帯電話
ギリシャの移動体通信事業者(MNO)であるWind Hellas Telecommunicationsは第3世代移動通信システム(3G)の提供を2022年12月末までに終了すると発表した。
2022年6月から段階的に3Gの停波を開始し、2022年12月末までに3Gの停波を完了することを目標とする。
3Gの停波の完了に伴い3Gの提供を終了することになる。
3Gの提供を終了後は3Gの周波数を第4世代移動通信システム(4G)および第5世代移動通信システム(5G)で活用し、4Gおよび5Gの強化に努める計画である。
第2世代移動通信システム(2G)は3Gの提供を終了後も提供を継続することが決定している。
なお、Wind Hellas Telecommunicationsが運用する通信方式は2GがGSM方式、3GがW-CDMA方式、4GがLTE方式、5GがNR方式となる。
音声通話およびSMSは2Gでも問題なく利用できるが、2Gではデータ通信の通信速度が大幅に低速化するため、3Gでデータ通信を利用中の顧客は4Gまたは5Gに移行するよう求めている。
すでに4Gの提供エリアは人口カバー率が98%以上に達しており、5Gの提供エリアは2022年までに人口カバー率を65%に拡大する計画で、4Gおよび5Gの提供エリアはギリシャ全土で拡大していることを強調した。
また、4Gや5Gに対応していないSIMカードは無料で交換できるほか、4Gを利用できない携帯端末を利用する顧客には4Gに対応した携帯端末を購入時に適用できる特別な割引も提供する。
国際ローミングでは対象の移動体通信事業者がインバウンドの国際ローミングで3Gを提供している場合は引き続き3Gを利用できる。
Wind Hellas Telecommunicationsはギリシャで最初に3Gを商用化した移動体通信事業者である。
2001年7月に3Gの免許を取得しており、2004年1月22日に3Gを商用化した。
そのため、3Gは19年近くにわたり提供することになる。
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