Deutsche TelekomとTele2、オランダの携帯通信事業から撤退
- 2021年09月09日
- 海外携帯電話
ドイツのDeutsche TelekomおよびスウェーデンのTele2はオランダの移動体通信事業者(MNO)であるT-Mobile Netherlandsを売却すると発表した。
Deutsche TelekomおよびTele2はT-Mobile Netherlandsを完全所有する持株会社でオランダのT-Mobile Netherlands Holdingを51億ユーロ(約6,656億1,593万円)でオランダのWP/AP Telecom Holdings IVに売却することで合意したという。
当初はDeutsche Telekomが子会社のT-Mobile Netherlandsを通じて、Tele2が子会社でオランダのTele2 Nederlandを通じて個別にオランダで移動体通信事業者として携帯通信事業を展開していた。
しかし、Deutsche TelekomおよびTele2は2017年12月15日にオランダの携帯通信事業を経営統合することで合意し、2019年1月2日に経営統合を完了した。
T-Mobile Netherlands HoldingをDeutsche TelekomとTele2の合弁会社として、T-Mobile Netherlandsに加えてTele2 NederlandもT-Mobile Netherlands Holdingの子会社とすることで経営統合を行った。
なお、T-Mobile Netherlands Holdingに対する持分比率はDeutsche Telekomが75%で、残りの25%がTele2である。
経営統合が完了後も約1年はT-Mobile NetherlandsおよびTele2 Nederlandは個別に移動体通信事業者として携帯通信事業を展開していた。
しかし、2020年1月7日を効力発生日としてT-Mobile Netherlandsを存続会社、Tele2 Nederlandを消滅会社とする吸収合併方式で合併を実行した。
そのため、T-Mobile Netherlands Holding傘下の携帯通信事業はT-Mobile Netherlandsに集約することになった。
Deutsche TelekomおよびTele2としてはT-Mobile Netherlandsの売却に伴いオランダの携帯通信事業から撤退することになる。
T-Mobile NetherlandsはDeutsche Telekomが保有するT-Mobileの商標やTele2が保有するTele2の商標を携帯通信事業で使用しているが、当面はT-MobileおよびTele2の商標の使用を継続するという。
会社としてのTele2はスウェーデンとバルト諸国の携帯通信事業に集中する計画である。
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