AST SpaceMobile、2023年Q1に衛星とスマホの直接通信試験を開始へ

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米国(アメリカ)のAST SpaceMobileは2023年第1四半期に低軌道衛星から構築する宇宙ベースの携帯通信網とスマートフォンの直接通信の試験を開始すると発表した。

AST SpaceMobileはRakuten Group (楽天グループ)や英国(イギリス)のVodafone Groupなどから出資を受けている。

低軌道衛星から構築する宇宙ベースの携帯通信網とスマートフォンをはじめとする一般的な携帯端末の直接通信を実現するために準備を進めている。

これまでに、試験用の低軌道衛星としてBlueWalker 3を2022年9月11日に打ち上げ、2022年11月14日にはアレイアンテナの展開に成功している。

すでに日本と米国では地上に試験用の通信設備の設置を完了しており、米国ではテキサス州およびハワイ州に設置したという。

日本ではRakuten Groupの完全子会社で移動体通信事業者(MNO)であるRakuten Mobile (楽天モバイル)と提携しており、福島県内に設置したことがRakuten Mobileより公表されている。

試験用の免許の取得も進めており、日本、フィリピン、インドネシア、ケニア、ナイジェリア、米国、コロンビアで提携する移動体通信事業者を通じて関連する規制当局から試験用の免許を取得したと説明している。

直接通信の試験は2023年第1四半期に開始する予定で、通信速度の測定など検証を行う計画である。

詳細な日程までは案内していないが、早ければ2023年1月にも開始できる見込みという。

携帯通信網の無線方式は第4世代移動通信システム(4G)のLTE方式もしくは第5世代移動通信システム(5G)のNR方式を使用する。

Rakuten Mobileの発表では北海道の山間部で試験および検証を行うと案内している。