Vodafone GroupとOrange、オープンRAN通信網共有で合意
- 2023年02月24日
- 海外携帯電話
英国(イギリス)のVodafone Groupおよびフランスの移動体通信事業者(MNO)であるOrangeは欧州(ヨーロッパ)でオープン無線アクセスネットワーク(オープンRAN)を採用した携帯通信網の共有で合意したと発表した。
Vodafone GroupおよびOrangeは欧州の農村地域でオープンRANを採用した携帯通信網を構築および共有する。
欧州で2社がオープンRANを採用した携帯通信網の共有に合意する事例は初めてと案内している。
Vodafone GroupおよびOrangeは携帯通信の需要が少ない地域で携帯通信網を共有することで、迅速な携帯通信網の整備と設備投資の効率化を図る。
オープンRANを採用することで、ハードウェアやソフトウェアのベンダを柔軟に選択できるため、コストの削減、機能の拡張などの柔軟度の向上、ベンダの多様化などが期待できる。
初期の段階としてベンダの選定に取り組んでいるという。
Vodafone GroupおよびOrangeの協業は欧州が対象となる。
両社は欧州の複数の国で移動体通信事業者として携帯通信事業を展開する。
Vodafone Groupは連結子会社を通じてアルバニア、チェコ、ドイツ、ギリシャ、アイルランド、イタリア、ポルトガル、ルーマニア、スペイン、英国、関連会社を通じてオランダに参入している。
Vodafone Groupとしてはアジアに分類しているが、領土の一部が欧州に位置するトルコでも連結子会社を通じて携帯通信事業を行う。
Orangeはフランスで携帯通信事業を行うほか、連結子会社を通じてベルギー、ルクセンブルク、モルドバ、ポーランド、ルーマニア、スロバキア、スペインで携帯通信事業を展開している。
両社が参入する国はルーマニアとスペインであるため、欧州として案内しているが、実際はルーマニアとスペインの2か国が協業の対象となっている。
最初は2023年にルーマニアの首都・ブカレスト市近郊で商用展開を開始する。
将来的には適用の範囲を順次拡大する計画である。
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