英VodafoneとHutchison 3G UK、合併で合意
- 2023年06月16日
- 海外携帯電話
英国(イギリス)のVodafone Groupと香港特別行政区を拠点とする英領ケイマン諸島のCK Hutchison Holdings (長江和記実業)の完全子会社で香港特別行政区を拠点とする英領ケイマン諸島のCK Hutchison Group Telecom Holdingsは英国で携帯通信事業を行う両社の傘下の事業会社の合併で合意したと発表した。
英国ではVodafone Groupが完全子会社で事業会社のVodafone、CK Hutchison Group Telecom Holdingsが完全子会社で事業会社のHutchison 3G UKを通じて移動体通信事業者(MNO)として携帯通信事業を行う。
なお、Hutchison 3G UKはThreeの商標を使用して携帯通信事業を展開している。
Vodafone GroupおよびCK Hutchison Group Telecom HoldingsはVodafoneおよびHutchison 3G UKの合併に関して拘束力を有する契約を締結したという。
合併後の新会社に関しては株式の51%をVodafone Group、49%をCK Hutchison Group Telecom Holdingsが保有することになる。
取締役会は6名で構成する予定で、3名をVodafone Groupから、3名をCK Hutchison Group Telecom Holdingsから任命する。
規制当局などの承認の取得を条件として2024年12月末までに合併を完了する予定である。
VodafoneおよびHutchison 3G UKの合併に伴い英国政府の目標に呼応して英国で10年間に110億英ポンド(約1兆9,641億円)の投資を行い、欧州(ヨーロッパ)で最も高度な第5世代移動通信システム(5G)を整備すると説明している。
2034年までにスタンドアローン(SA)構成のNR方式に準拠した5Gスタンドアローンの人口カバー率は99%以上、平均的な通信速度は最大で6倍の高速化を目標とする。
英国ではVodafone、Hutchison 3G UK、EE、Telefonica UKの4社が全土で移動体通信事業者として携帯通信事業を行う。
そのため、英国の全国的な移動体通信事業者は4社から3社となる予定である。
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