チャプター11適用申請のAirspan、事業運営の継続を表明
- 2024年04月03日
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米国(アメリカ)のAirspan Networks Holdingsは米国デラウェア州破産裁判所に米国連邦破産法第11条(チャプター11)の適用を申請したと発表した。
事前に再建計画を策定および再建支援契約を締結してプレパッケージ型でチャプター11の適用を申請している。
米国のFortress Investment Groupが管理する特定のファンドやその他の主要な金融関係者と再建支援契約を締結しており、最大で9,500万米ドル(約143億9,948万円)のエクイティファイナンスと既存の負債の除去を通じて長期的な成長に向けて準備を進めるという。
チャプター11の適用の申請を通じて事業を中断することなく運営するとともに、従業員、顧客、サプライヤへのコミットメントを保護すると明確化した。
従業員には給与の支払いと福利厚生の提供を継続するほか、サプライヤには通常の事業の過程で全額を支払う意思も表明している。
2024年3月31日を基準に30日から45日以内に裁判所の認可の取得を期待しており、特定の政府および規制当局の承認を取得後はFortress Investment Groupの関係会社が株式の過半を保有する非公開会社となる。
なお、Airspan Networks Holdingsは持株会社で、完全子会社で米国のAirspan Networksが主要な事業会社として機能する。
Fortress Investment GroupはSoftBank Group Corp.の子会社である。
Fortress Investment Groupの株式の90.01%をSoftBank Group Corp.、9.99%をアラブ首長国連邦(UAE)のMubadala Investment Companyが保有している。
しかし、2023年5月22日には当事者間で株式売買の最終契約を締結しており、規制当局の承認を条件としてMubadala Investment Companyが70%まで出資比率を高め、Fortress Investment Groupの経営陣が30%を取得することになる。
Mubadala Investment Companyはアラブ首長国連邦を構成するアブダビ首長国の政府が完全所有する。
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