ベトナムのVNPT VinaPhoneが5Gを商用化、4年のトライアルを経て

Tweet

ベトナムのVietnam Posts and Telecommunications Group (ベトナム郵便電気通信グループ：VNPT)の完全子会社で同国の移動体通信事業者(MNO)であるVNPT VinaPhone Corporationは第5世代移動通信システム(5G)を商用化した。

VNPT VinaPhone Corporationは2024年12月20日に商用で5Gの提供を開始している。

5Gは2020年12月19日よりトライアルとして提供してきたため、ほぼ4年のトライアルを経て5Gの商用化に至った。

5の中央直属市と58の省を含むすべての第一級行政区で5Gのエリアが存在する。

下りの通信速度は最大で1.5Gbpsに達するという。

5Gの無線方式としてはNR方式を導入した。

周波数と帯域幅は3.7GHz帯の100MHz幅を使用している。

詳細な周波数範囲は3700～3800MHzとなる。

ベトナムでは3.7GHz帯として割当したが、世界的には3.5GHz帯と呼称する周波数に含まれる。

NR BandはFR1のn78として運用する。

なお、3.7GHz帯はVietnam Posts and Telecommunications Groupが5G向け周波数として取得しており、VNPT VinaPhone CorporationはVietnam Posts and Telecommunications Groupが取得した周波数で5Gを導入したことになる。

基地局を構成する無線装置のベンダはスウェーデンのEricssonとフィンランドのNokia Solutions and Networksを採用した。

Nokia Solutions and Networksはベトナム国内の工場で製造したベトナム製の無線装置を供給している。

VNPT VinaPhone Corporationはベトナムで2番目に5Gを商用化した移動体通信事業者となった。