サウジアラビア国有のstc、Telefonicaに取締役会の議席要求へ
- 2025年01月26日
- 海外携帯電話
サウジアラビア(KSA)の移動体通信事業者(MNO)でstcとして携帯通信事業を行うSaudi Telecom CompanyはスペインのTelefonicaに対して同社の取締役会の議席を要求する予定であることが分かった。
Telefonicaが米国(アメリカ)の政府機関である証券取引委員会(Securities and Exchange Commission)に提出した報告で判明している。
Saudi Telecom Companyは完全子会社でルクセンブルクの持株会社であるGreen Bridge Investment Companyを通じてTelefonicaの株式の9.97%を確保した。
Green Bridge Investment CompanyはTelefonicaと協議してTelefonicaの取締役会の議席を求める予定という。
なお、Green Bridge Investment CompanyとしてはTelefonicaの経営に重大な影響を与える意思はなく、Saudi Telecom CompanyとTelefonicaの間で潜在的な協業などを迅速に模索できる環境の構築を目指す。
Saudi Telecom Companyはサウジアラビア国有の会社である。
サウジアラビアの首都・リヤド市に本社が所在する。
Saudi Telecom Companyの筆頭株主はサウジアラビアの政府機関である公共投資基金(Public Investment Fund:PIF)で、持分比率は62%となっている。
事実上、Saudi Telecom Companyの株式の過半を保有するサウジアラビア政府がSaudi Telecom Companyの経営権を保有することになる。
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