NTTドコモがM2M機器向けのeSIMを提供、海外通信事業者の電話番号も書き込み可能に

Tweet

NTTドコモは通信機能を搭載する車両や建設機械などのM2M機器に組み込むSIMカードとしてeSIMを提供すると発表した。

新たに提供するeSIMはNTTドコモの電話番号だけではなく、海外通信事業者の電話番号も書込みが可能となる。

法人向けに2014年6月30日より提供を開始する。

これまでは世界各国でM2M機器を販売する企業が海外通信事業者の回線を利用する場合、機器の製造時に各通信事業者が提供する専用のSIMカードを組み込む必要があったが、eSIMでは製造時に1種類のSIMカードを組み込むだけで海外通信事業者の電話番号を随時書き込めるという。

海外展開する企業にとっては部品の共通化で製造や在庫管理の効率が向上するとのことである。

eSIMで利用する海外通信事業者の回線については、顧客の要望を踏まえて海外通信事業者と順次協議するとしている。

なお、現地の事情によって利用できない国や地域もあるので注意が必要である。

eSIMはカード型とチップ型が用意されている。

カード型はドコモUIM(M2M)バージョン3となり、型番はM2M-GD03である。

Mini SIM (2FF)サイズとなっており、紫色のデザインを採用する。

チップ型はドコモUIM(M2M)バージョン5となり、型番はM2M-GD05である。

製造はドイツの印刷会社であるGiesecke & Devrientが手掛ける。

NTTドコモ