台湾の中華電信が4G LTEを下り最大1Gbpsに高速化、5CC CAも導入
- 2018年04月11日
- 海外携帯電話
台湾の移動体通信事業者(MNO)であるChunghwa Telecom (中華電信)はLTEサービスの通信速度を高速化すると発表した。
これまでキャリアアグリゲーション(CA)を高度化した4コンポーネント・キャリア・キャリアアグリゲーション(4CC CA)とすべての搬送波で256QAMを適用して下り最大550Mbpsで提供していたが、周波数の拡張や4×4 MIMOの導入に伴い下り最大1Gbpsに高速化する。
4CC CAの組み合わせはCA_3A-3A-7A-7Aとなり、当初はFDD-LTE方式の1.8GHz帯(Band 3)が非連続の10MHz幅と15MHz幅、2.6GHz帯(Band 7)が非連続の10MHz幅と20MHz幅を使用していたが、2017年11月に終了した周波数オークションを通じて1.8GHz帯の15MHz幅に隣接する5MHz幅の取得に成功し、1.8GHz帯を20MHz幅に拡張した。
そのため、4CC CAではFDD-LTE方式の1.8GHz帯が非連続の10MHz幅と20MHz幅、2.6GHz帯が非連続の10MHz幅と20MHz幅を使うことになり、すべての搬送波で256QAMを適用するほか、20MHz幅の2搬送波で4×4 MIMOを適用して下り最大1Gbpsを実現する。
さらに、5コンポーネント・キャリア・キャリアアグリゲーション(5CC CA)を2018年6月下旬までに導入する計画である。
5CC CAの組み合わせはCA_3A-3A-7A-7A-8Aとなり、4CC CAの組み合わせにFDD-LTE方式の900MHz帯(Band 8)の10MHz幅を加える。
5CC CAでは全搬送波で256QAMを適用するほか、20MHz幅の1搬送波で4×4 MIMOを適用し、通信速度は下り最大900Mbpsとなる。
下り最大1Gbpsおよび5CC CAはSamsung Galaxy S9およびSamsung Galaxy S9+が対応する。
なお、下り最大1Gbpsは台湾の移動体通信事業者が提供するLTEサービスの通信速度としては最速である。
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