タイのdtac、9月15日に3Gの850MHz帯を停波か
- 2018年09月06日
- 海外携帯電話
タイの移動体通信事業者(MNO)でdtacブランドを展開するTotal Access Communicationは2018年9月15日に850MHz帯のネットワークを停波する可能性が浮上した。
850MHz帯ではタイの国有企業であるCAT Telecomとの借用契約に基づいてW-CDMA方式を運用しているが、借用契約は2018年9月15日に満期を迎える。
タイの政府機関で電気通信分野の規制を担う国家放送通信委員会(National Broadcasting Telecommunications Commission:NBTC)が借用契約の延長を認めない方針を示したため、Total Access Communicationsは2018年9月15日をもって850MHz帯を停波する必要がある。
国家放送通信委員会は借用契約を延長する条件として900MHz帯の周波数オークションへの参加を要求したが、Total Access Communicationおよびその子会社は周波数資産の保有状況や経営状況なども考慮して参加を見送った。
なお、900MHz帯の周波数オークションはほかに参加者がおらず、周波数オークションの実施自体が中止となった。
850MHz帯はTotal Access Communicationおよびその子会社が利用する最も低い周波数帯で、850MHz帯のみ使える地域も存在する模様である。
約380,000人が850MHz帯を利用しており、ローミングを含めると利用者はさらに多くなり、850MHz帯を停波すれば携帯電話サービスを利用できなくなる顧客も生じると見込まれる。
そのため、Total Access Communicationは顧客に対する救済措置の意味も込めて借用契約の延長を申し出ていたが、国家放送通信委員会が方針を転換しない限り、2018年9月15日をもって850MHz帯の利用が不可となる。
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