ロシアのRostelecomとMegaFonが5G共同展開に向け合弁会社を発足
- 2019年04月30日
- 海外携帯電話
ロシアのRostelecomおよびMegaFonは第5世代移動通信システム(5G)の共同展開に向けて合弁会社としてNew Digital Solutionsを発足した。
New Digital SolutionsはRostelecomおよびMegaFonが完全子会社を通じて所有する合弁会社で、ロシアの首都・モスクワ連邦市に本社を設置している。
5Gでは従来の第4世代移動通信システム(4G)などより高い周波数を使うため、広範囲をカバーするためにはより多くの基地局が必要となり、設備投資の負担が高まる見込みとされている。
そこで、RostelecomとMegaFonは効率的な5Gの展開を目指すべく、5Gの周波数を共同で取得し、5Gの通信設備を共同で運用する方針である。
まずは5Gのために3400.0~3800.0 MHzの周波数を取得し、共同で5Gの通信設備の設置を進めることを優先事項とする。
5Gは様々な業界や分野への活用が期待されており、RostelecomとMegaFonが保有する知見を生かして様々な検証を実施し、5Gを活用したサービスの創出などでも連携する方針を示している。
New Digital Solutionsは2018年6月6日にDigital for Businessとして設立されており、社名をDigital for BusinessからNew Digital Solutionsに変更した。
設立当時はMegaFonの子会社でGars Holdingの子会社であるMF Digitalの完全子会社となっていた。
Rostelecomは完全子会社のBashinformsvyazを通じてNew Digital Solutionsの株式の50%を取得し、MegaFonは完全子会社でDigital Business-Solutionsを通じて残りの50%を維持しており、New Digital SolutionsをRostelecomとMegaFonの合弁会社としている。
なお、Rostelecomは直接的には移動体通信事業を手掛けていないが、移動体通信事業者を所有する持株会社でRostelecomの関連会社であるT2 RTK Holdingを完全子会社化する予定である。
T2 RTK Holdingは移動体通信事業を展開するT2 Mobile、Saint-Petersburg Telecom、ACOSの親会社で、T2 Mobile、Saint-Petersburg Telecom、ACOSは地域ごとに連携する実質的に1の移動体通信事業者とみなされる。
MegaFonはロシアで大手の移動体通信事業者としてよく知られている。
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