英国のVodafone、2019年夏に5Gローミングを開始
- 2019年05月15日
- 海外携帯電話
英国のVodafone Group Plcの完全子会社で同国の移動体通信事業者(MNO)であるVodafone Limitedは第5世代移動通信システム(5G)の商用化および5Gローミングの提供について発表した。
5Gサービスを2019年7月3日に開始する予定で、具体的な日程までは公表していないが、2019年夏以降に5Gローミングの提供も開始する。
5Gローミングは英国、ドイツ、イタリア、スペインの間で提供する予定である。
Vodafone Group PlcはドイツではVodafone GmbH、イタリアではVodafone Italia S.p.A.、スペインではVodafone Espana S.A.U.を通じて移動体通信事業を展開しており、英国ではVodafone Limited、ドイツではVodafone GmbH、イタリアではVodafone Italia S.p.A.、スペインではVodafone Espana S.A.U.が5Gローミングの対象の移動体通信事業者となる見込み。
Vodafone GmbH、Vodafone Italia S.p.A.、Vodafone Espana S.A.U.は5Gサービスを商用化する具体的な日程を発表していないが、2019年夏以降に5Gサービスを順次開始すると考えられる。
なお、Vodafone GmbH、Vodafone Italia S.p.A.、Vodafone Espana S.A.U.はいずれもVodafone Limitedと同様にVodafone Grouip Plcの完全子会社となっている。
5Gの周波数はVodafone Limitedが3.5GHz帯、Vodafone Italia S.p.A.が700MHz帯、3.5GHz帯、26GHz帯、Vodafone Espana S.A.U.が3.5GHz帯を保有している。
ドイツでは5G向け周波数オークションが進行中で、2.1GHz帯および3.5GHz帯が対象の周波数となっており、Vodafone GmbHは少なくとも3.5GHz帯は取得できると思われる。
通信方式は各社とも標準化団体の3GPP (3rd Generation Partnership Project)で5Gの要求条件を満たすために規定されたNR方式の採用が決定的である。
欧州では5Gの標準化に際して欧州連合(European Union:EU)の加盟国を中心に利用する周波数を共同提案しており、割当時期こそ差はあれど5Gで利用する周波数は基本的に共通または近くなる。
特に欧州全域で5Gの導入初期に利用する周波数は3.5GHz帯が先行することは確実で、5Gローミングの提供に際して周波数の問題はないと考えられる。
また、兄弟会社同士であれば5Gローミングを提供するための調整も円滑に進められると思われる。
Vodafone Limitedによると5Gローミングの提供はVodafone Limited、Vodafone GmbH、Vodafone Italia S.p.A.、Vodafone Espana S.A.U.が世界初になる見込みという。
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