フィリピンのNOW Telecomが5Gを導入へ、Smartfrenの元CEOを招聘
- 2019年06月19日
- 海外携帯電話
フィリピンのNOW Corporationの子会社で同国の通信事業者であるNOW Telecomは第5世代移動通信システム(5G)を導入することが分かった。
NOW CorporationはNOW Telecomの5Gの導入に関して公式声明を発表している。
フィリピンの大手電気通信事業者であるPLDTおよびGlobe Telecomに追いつくために、NOW Telecomは5Gサービスの提供を計画しているという。
一部のフィリピンメディアが先にNOW Telecomは5Gサービスを導入する計画と報道しており、それに対する公式声明で報道内容を認めたことになる。
すでにNOW Corporationの取締役会ではNOW Telecomが5Gの技術を採用し、企業や家庭向けに5Gサービスを提供する計画を承認したとのことである。
将来的に5Gの通信速度は20Gbpsに達し、超高速で低遅延の通信が期待できると説明している。
また、NOW Telecomでは5Gの導入に向けた取り組みとして、インドネシアのSinar Mas Komunikasi Teknologi傘下でインドネシアの移動体通信事業者(MNO)であるSmartfren Telecomで最高経営責任者(CEO)を努めた人物を社長として招聘しており、Smartfren Telecomの通信事業で培った知見をNOW Telecomの通信事業で生かすという。
Smartfren Telecomは当初、CDMA2000方式のみを導入していたが、LTE方式の導入後はCDMA2000方式を停波し、完全なLTE方式のみのサービスの展開に成功した実績を有する。
フィリピンとインドネシアは両国とも東南アジアの島嶼国と似た部分があり、Smartfren Telecomは低い周波数と高い周波数を組み合わせてインドネシア全土にLTEネットワークを構築し、さらにLTE-Advancedの主要技術であるキャリアアグリゲーション(CA)やLTEネットワーク上で音声通話を実現するVoLTE (Voice over LTE)も率先して導入した実績が評価されたと思われる。
NOW Telecomは第4世代移動通信システム(4G)としてLTE方式を導入しており、企業や家庭向けに4Gサービスを提供している。
5Gサービスの導入によって既存の4Gサービスからサービスを大幅にアップグレードし、競争力を高める狙いがある。
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