シンガポール最大手のSingtel Mobile SingaporeがサブブランドGOMOを提供
- 2019年07月13日
- 海外携帯電話
シンガポールのSingapore Telecommunications (新加坡電信)の完全子会社で同国最大手の移動体通信事業者(MNO)であるSingtel Mobile SingaporeはサブブランドとしてGOMOの展開を開始したことが分かった。
Singtel Mobile SingaporeはSingapore Telecommunicationsの移動体通信事業を担当する子会社で、周波数の割当などもSingtel Mobile Singaporeが受けている。
親会社のSingapore Telecommunicationsの略称でもあるSingtelをブランドとして展開してきたが、新たにサブブランドとしてGOMOを立ち上げた。
GOMOのブランドではGOMO MobileとGOMO Travelを提供している。
GOMO Mobileでは定期契約なしのポストペイド契約で、シンガポール国内でデータ通信、音声通話、SMSを使うためのプランである。
端末の販売は行わないため、加入時に端末の購入を伴うことはない。
月間データ通信容量は20GB、音声通話は200分、SMSは200件で、月額料金は20シンガポールドル(約1,600円)となっている。
月間データ通信容量、音声通話、SMSが不足する場合は、10シンガポールドル(約790円)で10GBのデータ通信容量、100分の音声通話、100件のSMSを追加購入できる。
国際ローミングにも対応しているが、シンガポール国外で利用する場合は、日本、マレーシア、豪州、タイ、フィリピン、インドネシア、香港特別行政区、マカオ特別行政区、台湾、韓国で10日間まで使える1GBのデータ通信容量を10シンガポールドルで追加購入する必要がある。
GOMO Mobileへの加入はGOMOの公式ウェブサイトで受け付けている。
新規加入のほか、既存の移動体通信事業者のポストペイド契約からの番号ポータビリティ(MNP)、Singtelのブランドのポストペイド契約からの番号移行にも対応している。
Singtelのブランドのプリペイド契約から番号移行する場合は、Singtelのブランドの小売店でポストペイド契約に無料で変更してからGOMOのブランドに番号移行する手続きとなる。
Singtel Mobile Singapore以外の移動体通信事業者のプリペイド契約からの番号ポータビリティは受け付けておらず、まずは加入している移動体通信事業者でポストペイド契約に切り替える必要がある。
GOMO Travelはシンガポール国外に渡航する旅行者を対象としており、日本、マレーシア、豪州、タイ、フィリピン、インドネシア、香港特別行政区、マカオ特別行政区、台湾、韓国で使える。
プリペイド契約でデータ通信のみとなり、音声通話やSMSは利用できない。
有効期間は10日間で、データ通信容量は3GB、販売価格は20シンガポールドルに設定されている。
GOMO Travelはシンガポール向けのShopee、Lazada、Qoo10を通じてオンラインで販売するほか、実店舗ではSingtel Mobile Singaporeが展開するSingtelのブランドの小売店、その他のSingtel Mobile Singaporeの取扱店、7-Eleven、特定のTravelexでも販売する。
オンラインでは割引価格で販売している場合があり、Travelexはチャンギ空港(SIN)の出発カウンターにある店舗のみで取り扱う。
開通はGOMOの公式ウェブサイトで受け付けており、旅券番号を入力する必要がある。
シンガポールでは2000年4月から移動体通信事業者の顔ぶれがまったく変わらず、20年近くも3社体制が続いてきた。
3社に対抗すべく参入した仮想移動体通信事業者(MVNO)はすぐに撤退したことがあり、シンガポールはMVNO不毛の地とも呼ばれた。
しかし、2016年から状況が変化しており、2016年以降は仮想移動体通信事業者が徐々に増加し、料金を巡る競争が激化している。
2019年後半にはTPG Telecomが移動体通信事業者として商用化する計画で、20年弱ぶりにシンガポールで移動体通信事業者が新規参入することになり、料金を巡る競争はさらなる激化が予想されている。
そんな中で仮想移動体通信事業者やTPG Telecomに対抗するため、Singtel Mobile SingaporeはサブブランドとしてGOMOを立ち上げた。
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