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中国移動、福州市でTD-SCDMAを停波



中国のChina Mobile Communications Group (中国移動通信集団)の子会社で福建省の移動体通信事業者(MNO)であるChina Mobile Communications Group Fujian (中国移動通信集団福建)は一部の都市でTD-SCDMA方式の停波を開始したことが分かった。

China Mobile Communications Group Fujianの支社で福建省の省都・福州市を営業区域とする福州分公司は福州市内でTD-SCDMA方式の基地局の運用を停止した。

これに先立ち、China Mobile Communications Group Fujianの福州分公司は福州市人民政府傘下の福州市無線電管理局に対して福州市内で運用するすべてのTD-SCDMA方式の基地局の停止を申請し、2019年1月には福州市無線電管理局はChina Mobile Communications Group Fujianの福州分公司の申請に同意していた。

China Mobile Communications Group Fujianの福州分公司は2019年3月頃よりTD-SCDMA方式の基地局の運用を順次停止しており、福州市内ではTD-SCDMA方式による移動体通信サービスの提供を終了したことになる。

なお、福州市内で運用を停止したTD-SCDMA方式の基地局は6,535局で、停止に伴い無線局免許は無効となる。

運用を停止したTD-SCDMA方式の基地局の使用を再開した場合は国または地方自治体の無線管理規則に従って処罰される。

China Mobile Communications Groupは省級行政区の子会社を通じて移動体通信事業を展開しており、2017年頃から一部の都市でTD-SCDMA方式の基地局の運用数を削減してきた。

これからは、福州市のようにTD-SCDMA方式の基地局の運用を全面的に停止する都市も増加し、2020年末までにはTD-SCDMA方式を完全に停波する可能性が高い。

TD-SCDMA方式で利用していた周波数はLTE方式への転用を進める。

China Mobile Communications Groupの子会社は第3世代移動通信システム(3G)としてTD-SCDMA方式を導入したが、世界的にみても主要な移動体通信事業者ではChina Mobile Communications Groupの子会社のみがTD-SCDMA方式を採用しており、事実上の独自規格となっている。

第5世代移動通信システム(5G)の商用化に先立ち、China Mobile Communications Groupは5Gに対応した端末の開発に関するガイドラインを公表しており、対応を要求する通信方式は音声端末がNR/LTE/W-CDMA/GSM方式、データ通信専用端末はNR/LTE方式と規定し、China Mobile Communications Groupは5Gに対応した端末ではTD-SCDMA方式への対応を不要とした。

福州市人民政府

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