Sony Mobileの5Gスマホ試作機J8010が技適通過、5Gプレサービスで利用

Tweet

総務省(Ministry of Internal Affairs and Communications：MIC)の技術基準適合証明または工事設計認証を通過した機器の情報が更新された。

Sony Mobile Communications製のNR/LTE/W-CDMA端末「J8010」が2019年6月14日および2019年7月17日付けでDSP Researchの認証を通過したことが分かった。

工事設計認証番号は003-190088、003-190106、003-190154。

モバイルネットワークはNR (TDD) 28000(n257)/4500(n79)/3700(n77)/3500(n78) MHz, LTE (FDD) 2100(B1)/1800(B3)/1500(B21)/ 900(B8)/800(B18/B19/B26)/700(B28) MHz, LTE (TDD) 3500(B42)/2500(B41) MHz, W-CDMA 2100(I) MHzで認証を受けている。

Bluetoothおよび無線LANの周波数でも認証を通過している。

無線LANの周波数は2.4GHz帯および5GHz帯で認証を受けており、IEEE 802.11a/b/g/n/acに対応すると思われる。

J8010は第5世代移動通信システム(5G)のNR方式に対応したスマートフォンの試作機である。

少なくともNTT DOCOMOが5Gプレサービスで使用していることが分かっている。

NR方式の周波数範囲はn78が3600～3800MHz、n77が3600～4100MHz、n79が4500～4600MHz、n257が27400～29500MHzで認証を受けた。

6GHz帯以下のFR1では日本の移動体通信事業者(MNO)に割当済みのすべての周波数範囲で認証を受けたが、ミリ波(mmWave)のFR2はRakuten Mobile (楽天モバイル)の27000～27400MHzを除いた周波数範囲で認証を受けているため、NTT DOCOMOのほかにKDDIおよびOkinawa Cellular Telephone (沖縄セルラー電話)、SoftBankも試験用に使用している可能性がある。

なお、日本では3600～4100MHzを3.7GHz帯として割当されており、NR Bandはn77を導入できるが、このうちNTT DOCOMOの3600～3700MHzやKDDIおよびOkinawa Cellular Telephoneの3700～3800MHzではn78も導入できる。

世界的にはn77を3.7GHz帯と呼び、n78を3.5GHz帯を呼ぶことも多い。

認証業務を実施したDSP Researchは技術基準適合証明の事業を行う者として、総務大臣の登録を受けた登録証明機関である。

総務省 電波利用ホームページ