シンガポール第4の携帯電話事業者TPG Telecomが3月下旬に商用化、新規参入は20年ぶり
- 2020年03月14日
- 海外携帯電話
シンガポールのTPG Telecom Pte. Ltd. (以下、TPG Telecom Singapore)は2020年3月下旬に移動体通信事業者(MNO)として携帯電話サービスを商用化することが分かった。
TPG Telecom Singaporeの親会社で豪州のTPG Telecom Limited (以下、TPG Telecom Australia)は2020会計年度上半期の業績発表において、TPG Telecom Singaporeの事業に関して明らかにした。
TPG Telecom Singaporeは新規参入が大幅に遅れているが、TPG Telecom Australiaは2020年3月下旬にTPG Telecom Singaporeが携帯電話サービスを商用化する計画を明確化した。
TPG Telecom Singaporeは2016年12月に新規参入の免許を勝ち取り、移動体通信事業者として新規参入することが決まった。
制度上は周波数の有効期限が開始する2017年4月1日より新規参入できるが、通信網の整備に要する期間を考慮して2018年後半に商用化する計画を示していた。
しかし、2018年中に商用化できず、2019年1月にトライアルとして無料で試験的な携帯電話サービスの提供を開始した。
最初にトライアルに参加した回線は2019年12月21日にトライアルの期間を終了したが、商用化の遅れからトライアルの期間を定めず延長する状況となっている。
トライアルの加入件数は2020年3月上旬までに40万件に達した模様である。
屋外のカバレッジは2020年1月時点で99.89%に達しているが、トンネルと地下鉄は通信網の整備が遅れているため、商用化に向けて通信網の整備を急いでいるという。
当初の計画から1年以上も商用化が遅れているが、2020年3月下旬にようやく商用化することになり、同時にプリペイドプランも発売すると案内している。
プリペイドプランは有効期間が30日間で、価格は10シンガポール(約760円)で販売する。
シンガポール国内のデータ通信容量は50GB、特定の国と地域における国際ローミングのデータ通信容量は1GB、300分の国内音声通話、300件の国内SMSが含まれる。
シンガポールでは1994年3月にSingtel Mobile Singaporeが同国初の移動体通信事業者として携帯電話サービスの提供を開始した。
1997年4月にはM1、2000年4月にはStarHub Mobileが新規参入を果たしたが、StarHub Mobileを最後に移動体通信事業者としての新規参入はない。
TPG Telecom Singaporeが2020年3月下旬に商用化すれば、シンガポールでは約20年ぶりの移動体通信事業者の新規参入となり、初めて移動体通信事業者が4社体制となる。
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