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北朝鮮のSTAR JVに出資するLoxpac Hong Kongの2019年業績が判明、黒字転換に

  • 2020年04月01日
  • DPRK


香港特別行政区のLoxpac Hong Kongの2019年通期における業績が判明した。

2019年通期の売上高は前年比43%増の38万9,183ユーロ(約4,617万円)、純利益は前年比150%増で20万ユーロ(約2,369万円)の黒字となった。

前年比で黒字転換を果たした。

Loxpac Hong Kongは旧社名がLoxley Pacific Hong Kongで、本社は香港特別行政区の銅鑼湾(コーズウェイベイ)に所在する。

主要事業は朝鮮民主主義人民共和国(以下、北朝鮮)における電気通信事業となり、インターネットサービス関連事業が中心となる。

Loxpac Hong Kongは北朝鮮の政府機関で電気通信分野の規制を司る逓信省(Ministry of Posts and Telecommunications:MPT)が完全所有する国営企業のKorea Posts and Telecommunications Corporation (朝鮮逓信会社:KPTC)と共同でSTAR JOINT VENTUREを設立しており、STAR JOINT VENTUREに対する出資比率はLoxpac Hong Kongが70%、Korea Posts and Telecommunications Corporationが30%である。

STAR JOINT VENTUREは本社を北朝鮮の首都・平壌直轄市に設置し、北朝鮮でインターネットサービス関連事業を行うためのインターネットサービスプロバイダ(ISP)コンセッションライセンスを保有する。

2010年10月10日よりインターネットサービスプロバイダとして事業を展開している。

2019年には平壌直轄市に位置する普通江ホテルなどで外国人滞在者を対象とした無線LANサービスの提供を開始しており、無線LANサービスの需要の拡大はLoxpac Hong Kongの業績の改善に大きく貢献したと考えられる。

なお、普通江ホテルでは10分あたり10人民元(約150円)で無線LANサービスを利用できる。

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