杉並区、地域BWA事業者にアイテック阪急阪神を選定
- 2020年04月02日
- Regional BWA
東京都杉並区は地域広帯域移動無線アクセス(以下、地域BWA)の整備および運用を行う事業者の選定結果を発表した。
杉並区では地域BWAを活用して公共の福祉の増進を図るため、地域BWAの整備および運用を行う事業者を選定して地域BWAの導入を検討してきた。
地域BWAの整備および運用を行う事業者の選定に向けて、2020年1月24日に選定会議を設置し、2020年2月4日から2020年2月25日まで公募を実施、2020年3月17日に第一次審査を実施、2020年3月26日に第二次審査を実施して候補者の選定作業を進めた。
ITEC HANKYU HANSHIN (アイテック阪急阪神)、BWA Japan、JASPASの3社が応募して審査を受けた。
選定会議が定めた審査基準に基づく審査を実施した結果、配点合計に対する評価点の合計が選定に必要な配点合計の6割以上かつ最上位のITEC HANKYU HANSHINを地域BWAの整備および運用を行う事業者として選定した。
地域BWAの免許を申請するためには自治体と地域BWAに関する協定の締結などが条件となるため、ITEC HANKYU HANSHINは2020年5月を目途に杉並区と地域BWAに関する協定を締結し、それ以降に地域BWAの免許を総務省(Ministry of Internal Affairs and Communications:MIC)に申請することになる。
ITEC HANKYU HANSHINは大阪府大阪市福島区に本社を置く企業で、すでに地域BWAを導入した実績があり、東京都足立区で地域BWAを導入している。
地域BWAの通信方式は地域BWAの高度化方式としてLTE (TDD)方式と高い互換性を確保したAXGP方式を採用する。
なお、ITEC HANKYU HANSHINはHanshin Electric Railway (阪神電気鉄道)の子会社で、Hanshin Electric Railwayの子会社としてはこれまでにITEC HANKYU HANSHINのほか、Hanshin Cable Engineering (阪神ケーブルエンジニアリング)、Bay Communications、Himeji Cable TV (姫路ケーブルテレビ)、BAN-BAN Networksが地域BWAの高度化方式を導入した。
Hanshin Cable Engineeringは自社で地域BWAのコア設備を構築しており、Hanshin Electric Railwayの子会社で地域BWAを運用する各社はHanshin Cable Engineeringのコア設備に接続している。
スポンサーリンク
コメントを残す
コメントを投稿するにはログインしてください。