米自治領プエルトリコのAT&T Mobility Puerto Rico、5Gサービスを開始
- 2020年07月03日
- 海外携帯電話
米国のAT&Tの子会社で米自治領プエルトリコの移動体通信事業者(MNO)であるAT&T Mobility Puerto Ricoは第5世代移動通信システム(5G)を商用化したことが分かった。
AT&TはNR方式に準拠した5Gサービスの提供エリアの拡大に関して発表しており、新たに米自治領プエルトリコの自治体が5Gサービスの提供エリアに追加された。
米自治領プエルトリコではAT&T Mobility Puerto Ricoを通じて移動体通信事業を展開しているため、AT&T Mobility Puerto Ricoとしてはようやく5Gサービスを商用化したことになる。
AT&T Mobility Puerto Ricoは首都・サンフアンを含めた7の自治体で5Gサービスを提供している。
通信方式はNR方式を採用しており、第4世代移動通信システム(4G)のLTE方式と連携して動作するノンスタンドアローン(NSA)構成で運用する。
周波数は850MHz帯を使用し、NR BandはFR1のn5である。
850MHz帯はLTE方式でも使用しており、一部の地域ではダイナミックスペクトラムシェアリング(DSS)を実装してNR方式とLTE方式を導入していることが明らかにされている。
ダイナミックスペクトラムシェアリングを実装することで、需要に応じてNR方式とLTE方式で周波数を動的に共有できるため、迅速かつ効率的に5Gサービスの提供エリアを拡大できると説明している。
なお、AT&TはAT&T Mobility Puerto Ricoを米国のLiberty Latin Americaに売却することで当事者間で合意に達しており、2020年後半にAT&T Mobility Puerto Ricoの売却を完了する予定である。
米自治領プエルトリコの移動体通信事業者としてはすでに米国のT-Mobile USの子会社であるT-Mobile Puerto Ricoが5Gサービスを商用化しており、AT&T Mobility Puerto Ricoは2番目に5Gサービスの提供を開始したことになる。
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