ドイツのVodafone Germanyが5Gで1.8GHz帯を使用開始
- 2020年07月30日
- 海外携帯電話
英国のVodafone Group Plcの完全子会社でドイツの移動体通信事業者(MNO)であるVodafone GmbHは第5世代移動通信システム(5G)で1.8GHz帯の使用を開始したと発表した。
Vodafone GmbHは2019年7月17日よりNR方式に準拠した5Gサービスを提供しているが、当初は3.5GHz帯の周波数を使用して提供してきた。
2020年4月21日からは5Gで700MHz帯の使用も開始し、さらに2020年7月28日からは1.8GHz帯の使用も開始したことを明らかにしている。
Vodafone GmbHは各周波数を使い分けて5Gネットワークを整備する方針を示しており、競技場など高トラヒックエリアをスポット的に整備する場合は3.5GHz帯、人口密度が高い都市で面的に整備する場合は1.8GHz帯、人口密度が低い農村部で整備する場合は700MHz帯を活用する方針である。
まずはフランクフルト・アム・マインで1.8GHz帯の使用を開始しており、1.8GHz帯の5Gに対応した基地局は150局以上を設置しているという。
700MHz帯と1.8GHz帯では第4世代移動通信システム(4G)のLTE方式も運用しているが、LTE方式とNR方式で動的に周波数を共有するダイナミックスペクトラムシェアリング(DSS)を実装してNR方式も導入した。
なお、NR Bandは700MHz帯がn28、1.8GHz帯がn3、3.5GHz帯がn78となる。
Vodafone GmbHが取り扱う5Gサービスに対応したスマートフォンでも機種によってNR Bandの対応状況が異なり、n78にはすべての機種が対応しているが、発売時期が早い機種を中心にn3およびn28には非対応の機種が存在する。
そのため、機種によっては一部の周波数を使用できず、5Gサービスを利用できるエリアが狭くなる場合がある。
帯域幅はn78が90MHz幅、n3が20MHz幅*2、n28が10MHz幅*2となり、目安の通信速度はn78で1Gbps前後、n3で500Mbps前後、n28で200Mbps前後となることを案内している。
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