ニュージーランドのSparkがモバイル向け5Gの提供を開始
- 2020年07月29日
- 海外携帯電話
ニュージーランドの移動体通信事業者(MNO)であるSpark New Zealandは携帯通信用途で第5世代移動通信システム(5G)の提供を開始した。
Spark New ZealandはNR方式に準拠した5Gサービスを2019年11月28日より提供しているが、固定通信用途に限定して提供してきた。
2020年7月29日からは携帯通信用途でも提供しており、携帯通信用途で提供するエリアでは固定通信用途でも利用できる。
固定通信用途に限定した5Gサービスは2.5GHz帯を使用し、携帯通信用途と固定通信用途の両方に対応する5Gサービスは3.5GHz帯を使用する。
NR Bandは2.5GHz帯がn41、3.5GHz帯がn78となる。
2.5GHz帯は米国のAirspan Networksの子会社で英国のDense Airのニュージーランド法人であるDense Air New Zealandが保有する周波数で、Dense Air New Zealandと協力して5Gサービスの導入を実現できた。
ただ、世界的にはNR方式では3.5GHz帯の使用が主流で、当初よりSpark New Zealandは3.5GHz帯の割当を受ければ、2020年7月頃より3.5GHz帯で本格的に5Gサービスを展開できる見通しを発表していた。
今般の状況を受けてニュージーランドでは3.5GHz帯の割当に遅延が生じ、ニュージーランド政府の無線周波数管理課(Radio Spectrum Management)は当初に計画していた周波数オークションを中止して直接割当を行うことになった。
無線周波数管理課はSpark New Zealandに対して3.5GHz帯の60MHz幅の割当を行い、これを受けてSpark New Zealandは3.5GHz帯を使用して携帯通信用途でも5Gサービスの提供を開始した。
3.5GHz帯を使用した5Gサービスは北島のパーマストンノースの中心部が最初の提供エリアとなる。
2020年末までに4都市を提供エリアに追加する計画であるが、具体的な都市は公表していない。
すべての料金プランで2021年7月までは追加料金なしで5Gサービスを利用できる。
5Gサービスに対応した端末としては6機種のスマートフォンを用意しており、中国のHuawei Technologies (華為技術)製のHUAWEI P40 Pro、韓国のSamsung Electronics (サムスン電子)製のSamsung Galaxy S20+ 5G、Samsung Galaxy S20 Ultra 5G、Samsung Galaxy A71 5G、中国のGuangdong OPPO Mobile Telecommunications (OPPO広東移動通信)製のOPPO Find X2 ProおよびOPPO Find X2 Liteを取り扱う。
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