レバノンの携帯電話事業者各社、通信設備の修復を急ぐ
- 2020年08月11日
- 海外携帯電話
レバノンの移動体通信事業者(MNO)でAlfaとして展開するMobile Interim Company 1 (MIC1)および同じくレバノンの移動体通信事業者でtouchとして展開するMobile interim company no.2 (MIC2)は通信設備の修復に向けて取り組んでいることが分かった。
レバノンの政府機関で電気通信分野の規制を司る電気通信省(Ministry of Telecommunications)が情報を公開しており、電気通信大臣は電気通信省の本部に加えてMobile Interim Company 1、Mobile interim company no.2、固定通信事業者で電気通信省傘下のOgeroを視察した。
Mobile Interim Company 1、Mobile interim company no.2、Ogeroはいずれも通信設備に物理的な損壊が発生しており、Mobile Interim Company 1およびMobile interim company no.2が早急に平常通りの携帯電話サービスを提供できるよう通信設備の修復を急いでいるという。
レバノンでは首都・ベイルート市のベイルート港で2020年8月4日の18時頃(東欧州夏時間)に大規模な爆発事故が発生し、ベイルート市の大半およびベイルート市近郊の一部地域では広範に被害が生じている。
これまでに、Mobile Interim Company 1、Mobile interim company no.2、Ogeroの通信設備にも影響を与えたことが確認されており、具体的な影響の程度までは公表されていないが、一部でMobile Interim Company 1およびMobile interim company no.2が提供する携帯通信サービスを利用しづらい状況などが発生している模様である。
なお、レバノンでは電気通信省と管理契約を締結した企業が国有の移動体通信事業者を管理する形態を採用しており、Mobile Interim Company 1およびMobile interim company no.2はいずれも国有企業となる。
Mobile Interim Company 1の管理はエジプトのOrascom Investment Holding (OIH)の子会社でレバノンのOrascom Telecom Lebanon (OTL)、Mobile interim company no.2の管理はZainのブランドの所有者として知名度が高いクウェートのMobile Telecommunications Company (MTC)の完全子会社でレバノンのMobile Telecommunications Company Lebanon (MTC) (MTCL)が行う。
そのため、Mobile Interim Company 1はAlfa Managed by Orascom Telecom、Mobile interim company no.2はtouch Managed by Zainとして展開している。
Orascom Telecom Lebanonはベイルート市とその周辺地域の支援を表明しており、ベイルート市とその周辺地域の再建に貢献するために100万米ドル(約1億591万円)を提供する計画である。
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