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クウェートのstc Kuwait、5Gで2.1GHz帯の使用を開始



クウェートの移動体通信事業者(MNO)でstcとして展開するKuwait Telecommunications Companyは第5世代移動通信システム(5G)の要求条件を満たすために規定されたNR方式で2.1GHz帯の使用を開始したと発表した。

Kuwait Telecommunications Companyは2019年6月15日よりNR方式に準拠した5Gサービスの提供を開始しており、世界で13番目と早期に5Gサービスの商用化を実現した移動体通信事業者となった。

これまで、NR方式では3.5GHz帯を使用してきたが、新たに2.1GHz帯の使用も開始したと案内している。

NR Bandは3.5GHz帯がFR1のn78、2.1GHz帯がFR1のn1である。

2.1GHz帯は第3世代移動通信システム(3G)のW-CDMA方式で使用している周波数であるが、クウェート全土でW-CDMA方式からNR方式に順次転用を進める。

NR方式で2.1GHz帯を使用することで、上りの通信や屋内のカバレッジを補完できるほか、さらなる低遅延も将来的に実現できるという。

n78などTDDは下りを重視した上下比率で運用する傾向で、特にn78は周波数が高く送信電力の制限もあるため、カバレッジが狭くセルエッジでは上りの通信品質の低下が予想される。

標準化団体の3GPP (3rd Generation Partnership Project)では上りの通信を補完する付加アップリンクとも呼ばれる上り専用のSULのNR Bandも定義されており、Kuwait Telecommunications Companyは上り専用の周波数の使用に関しても検討する必要があると表明している。

また、具体的な時期は案内していないが、将来的にn1とn78のキャリアアグリゲーション(CA)を導入する計画も示した。

通信設備は中国のHuawei Technologies (華為技術)より調達しており、Huawei Technologiesと協力を継続して5Gの高度化を進める方針である。

なお、Kuwait Telecommunications Companyはサウジアラビアの移動体通信事業者であるSaudi Telecom Companyの子会社で、Kuwait Telecommunications Companyに対するSaudi Telecom Companyの持分比率は51.8%となっている。

Saudi Telecom Companyは略称のstcとして展開しており、Kuwait Telecommunications CompanyもSaudi Telecom Companyと同じくstcとして展開する。

stc Kuwait

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