イスラエルのHOT Mobileが5Gサービスを商用化

イスラエルの移動体通信事業者(MNO)であるHOT Mobileは第5世代移動通信システム(5G)を商用化した。

HOT Mobileは2020年9月29日よりNR方式に準拠した5Gサービスの提供を開始している。

まずはイスラエルの140の市および町で5Gサービスを利用できる。

5Gサービスに対応した料金プランは2種類で、月額料金が59.90イスラエル新シェケル(約1,800円)のEXTRA 5G 500GBおよび69.90イスラエル新シェケル(約2,200円)のMAXIMUM 5G 1000GB NEXTを用意する。

いずれの料金プランも5年の定期契約で音声通話およびSMSを含み、イスラエル国内の音声通話は5,000分、SMSは5,000件、27の国と地域を対象とした国際通話はEXTRA 5G 500GBが350分、MAXIMUM 5G 1000GB NEXTが500分となっている。

5Gサービスに対応した端末としてはスマートフォンを取り扱い、中国のXiaomi Communications (小米通訊技術)製のXiaomi Mi 10およびPOCO F2 Proを販売している。

価格はXiaomi Mi 10が2,999イスラエル新シェケル(約93,000円)、POCO F2 Proが2,499イスラエル新シェケル(約77,000円)である。

HOT Mobileはネットワークの整備でイスラエルの移動体通信事業者であるPartner Communicationsと協力しており、無線アクセスネットワーク(RAN)を共有する。

2015年に共同で設立した合弁事業体のP.H.I. Networks (2015) LPを通じて無線アクセスネットワークの設計および運用を行い、5Gの無線アクセスネットワークも合弁事業帯を通じて整備することが決まっている。

そのため、5G向け周波数となる700MHz帯の10MHz幅、2.6GHz帯の20MHz幅、3.5GHz帯の100MHz幅はPartner Communicationsと共同で取得しており、周波数の取得に係る費用は対等に負担するという。

まずは5G向け周波数のうち広い帯域幅を使用して高速な通信を実現できる3.5GHz帯を使用している。

5Gの通信方式はNR方式のノンスタンドアローン(NSA)構成で運用しており、3.5GHz帯のNR BandはFR1のn78となる。

通信設備は第4世代移動通信システム(4G)のLTE方式と同じくスウェーデンのEricssonより調達するが、将来的にフィンランドのNokiaからも調達する計画である。

コメントを投稿するにはログインしてください。