イスラエルのPartnerが5Gサービスを商用化
- 2020年10月01日
- 海外携帯電話
イスラエルの移動体通信事業者(MNO)であるPartner Communicationsは第5世代移動通信システム(5G)を商用化した。
2020年9月29日付けでイスラエルの政府機関で電気通信分野の規制を司る通信省(Ministry of Communications)より5Gの免許を正式に取得したため、2020年9月29日よりNR方式に準拠した5Gサービスの提供を開始している。
5Gサービスの料金プランは2種類で、月額料金は59.90イスラエル新シェケル(約1,800円)と69.90イスラエル新シェケル(約2,200円)から選べる。
月間データ通信容量は前者が500GBで、後者が1000GBである。
いずれの料金プランも音声通話やSMSを含み、イスラエル国内の音声通話は5,000分、SMSは5,000件、国際通話は350分で共通となっている。
なお、料金プランに含まれる国際通話は42の国と地域が対象となる。
5Gサービスに対応した端末としてはスマートフォンの販売を開始しており、中国のXiaomi Communications (小米通訊技術)製のXiaomi Mi 10およびPOCO F2 Proを取り扱う。
価格はXiaomi Mi 10が2,999イスラエル新シェケル(約93,000円)、POCO F2 Proが2,499イスラエル新シェケル(約77,000円)に設定されている。
近いうちに韓国のSamsung Electronics (サムスン電子)製の5Gサービスに対応したスマートフォンも取り扱う予定と案内しているが、具体的な製品名や発売時期は公表していない。
Partner Communicationsはイスラエルの移動体通信事業者であるHOT Mobileと無線アクセスネットワーク(RAN)を共有しており、2015年に共同で設立した合弁事業体のP.H.I. Networks (2015) LPを通じて無線アクセスネットワークの設計および運用を行う。
そのため、5G向け周波数もHOT Mobileと共同で取得しており、5Gの整備も合弁事業体を通じて進める。
5G向け周波数は700MHz帯の10MHz幅、2.6GHz帯の20MHz幅、3.5GHz帯の100MHz幅を取得しているが、まずは帯域幅が広く高速な通信を実現できる3.5GHz帯を優先して整備しており、1Gbps超の高速な通信速度を実現できるという。
5Gの通信方式はNR方式を導入しており、3.5GHz帯のNR BandはFR1のn78である。
通信設備はスウェーデンのEricssonより調達しているが、フィンランドのNokiaからも調達することが決まっている。
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