リトアニアの携帯電話事業者Bite、ベラルーシのIT企業を誘致
- 2020年11月24日
- 海外携帯電話
リトアニアの移動体通信事業者(MNO)であるBite Lietuvaはベラルーシの情報技術(IT)分野の企業を誘致するための施策を実施すると発表した。
Bite Lietuvaはベラルーシからリトアニアに拠点を移転するIT分野の企業に対して携帯通信サービスを3ヶ月間にわたり無料で提供するという。
対象の顧客にはベラルーシからリトアニアに拠点を移転するIT分野のすべての企業とその従業員が含まれ、対象の携帯通信サービスには音声通話やデータ通信などが含まれている。
ベラルーシではIT分野の企業の誘致に成功し、東欧のシリコンバレーとも呼称されるほど成長したが、ベラルーシの状況を受けて約80社ものIT分野の企業がリトアニア、ポーランド、ウクライナをはじめとする近隣国への移転を検討しているという。
すでに一部のIT分野の企業はベラルーシ国内の事務所を閉鎖し、ベラルーシから撤退したことも分かっている。
また、国内総生産(GDP)のうちIT分野が占める割合はベラルーシでは2019年通年に6.2%、2020年1月には7.6%を占めるなど堅調に成長してきたが、リトアニアの場合は2019年通年に3.8%を占める状況にとどまる。
ベラルーシからリトアニアに拠点を移すための手続きや移動は依然として複雑であるが、IT分野は成長が期待されている分野で、リトアニアの競争力を確保するためには民間企業の取り組みも必要と考え、この機会にベラルーシに拠点を有するIT分野の企業を誘致する取り組みを行うと説明している。
すでにベラルーシの首都・ミンスクに所在する駐ベラルーシリトアニア大使館およびベラルーシに拠点を有する11社のIT分野の企業に招待状を送付したという。
ベラルーシに拠点を有する主要なIT分野の企業としてRakuten (楽天)の子会社でルクセンブルクのViber Mediaも挙げており、Viber Mediaにも招待状を送付した可能性がある。
招待状は最高執行責任者(COO)の名義で発行および送付しており、公式ウェブサイトを通じてリトアニア語、英語、ベラルーシ語でも掲載している。
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