クロアチアのEricsson Nikola Tesla、5G基地局を初めて供給
- 2020年11月16日
- 海外携帯電話
スウェーデンのEricssonの関連会社でクロアチアのEricsson Nikola Teslaは商用の第5世代移動通信システム(5G)に対応した基地局を初めて移動体通信事業者(MNO)に供給した。
クロアチアの移動体通信事業者であるHrvatski TelekomはEricsson Nikola Teslaより調達した5Gの基地局を使用して2020年10月29日より5Gサービスの提供を開始している。
Hrvatski Telekomはクロアチアで初めて5Gサービスを商用化した移動体通信事業者となった。
また、Ericsson Nikola Teslaとしては初めて商用の5Gサービス向けに基地局を供給したことになる。
クロアチアの首都・ザグレブに本社が所在するEricsson Nikola Teslaは基地局をはじめとした通信設備の製造および販売を主要事業としており、主にEricssonが開発した通信設備の製造および販売を行う。
顧客は本社が所在するクロアチアのほかに、ボスニア・ヘルツェゴビナやコソボなどをはじめとする旧ユーゴスラビア連邦、ベラルーシや沿ドニエストルなどをはじめとする旧ソビエト連邦の国や地域の移動体通信事業者が中心となっている。
いずれも5Gの導入は比較的遅い状況であるが、2021年には5Gの導入が進むと思われる。
Ericsson Nikola TeslaとHrvatski Telekomはクロアチアの独立前から協業しており、両社の前身の事業体が協力してクロアチアで初めてのモバイルネットワークを立ち上げた実績もある。
5Gの時代も長期的な協業で合意に達しており、両社の合意に基づきEricsson Nikola Teslaは2024年まで独占的にHrvatski Telekomに5Gの基地局を供給することも決定している。
なお、クロアチアでは5G向け周波数の割当が行われておらず、Hrvatski Telekomはダイナミックスペクトラムシェアリング(DSS)を実装して第4世代移動通信システム(4G)のLTE方式で使用する2.1GHz帯の周波数で5GのNR方式を導入することになり、NR BandはFR1のn1となる。
通信速度はLTE方式と大きく変わらず、高速通信の実現には5G向け周波数の割当が必要となるが、クロアチアでは5G向け周波数の割当を行う具体的な時期も確定していない状況である。
Hrvatski Telekomは2021年前半に5G向け周波数の割当が行われると推測しているという。
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