南アフリカのRain、5G契約では4Gを利用不可に
- 2020年11月19日
- 海外携帯電話
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南アフリカの移動体通信事業者(MNO)であるRainは第5世代移動通信システム(5G)のNR方式に準拠した5G for homeで第4世代移動通信システム(4G)のLTE方式の利用を不可とすることが分かった。
具体的な日時は指定していないが、Rainは5G for homeの加入者に対して数ヶ月のうちにLTE方式を利用できなくなることを案内している。
RainはLTE方式に準拠した4Gサービスを携帯通信用途および固定通信用途で提供してきたが、2019年11月11日には南アフリカを含めてアフリカでは初めてNR方式に準拠した5Gサービスを商用化した。
5Gサービスは固定通信用途に限定して5G for homeとして提供しており、料金プランはunlimited home 5G standardとunlimited home 5G premiumの2種類を用意する。
unlimited home 5G standardは月額料金が699南アフリカランド(約4,700円)で、通信速度は最大30Mbpsとなり、端末は中国のHuawei Technologies (華為技術)製の屋内向け顧客構内設備(Customer Premises Equipment:CPE)であるHUAWEI 5G CPE Proが提供される。
unlimited home 5G premiumは月額料金が999南アフリカランド(約6,700円)に設定されており、通信速度は無制限で、端末はHuawei Technologies製の屋外向け顧客構内設備であるHUAWEI 5G CPE Xとなる。
5G for homeの提供を開始した当初はLTE方式と連携して動作するNR方式のノンスタンドアローン(NSA)で運用してきたが、2020年7月19日にはアフリカでは初めてとなるNR方式が単独で動作するスタンドアローン(SA)構成を導入した。
当初の提供エリアはハウテン州のプレトリア地区を含めたツワネ市都市圏およびヨハネスブルグ市都市圏とその周辺都市であるが、西ケープ州のケープタウン市都市圏も新たに追加しており、SA構成は新たに追加したケープタウン市都市圏で最初に導入し、ツワネ市都市圏およびヨハネスブルグ市都市圏でも順次導入を進めている。
完全にSA構成を導入した段階で5G for homeではLTE方式の利用を不可とする。
5G for homeの申し込みには提供エリアの確認を必須としており、基本的に加入は提供エリアであることが前提となる。
そのうえで、移動を想定していない固定通信用途で提供しているため、LTE方式の利用を不可としても問題ないと考えたと思われる。
なお、5Gの基地局はHuawei Technologiesより調達している。
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